沖縄へ移住して一人暮らしをしたいと思っても、なかなか簡単に踏み切れないですよね。特に、移住にかかる費用については、気になる方が多いのではないでしょうか。
移住って、どれくらいお金が必要なの?
どんなことにお金がかかるの?
沖縄の生活費ってどれくらいなの?
といった移住費用については、移住を決める前に知っておきたいですよね。
そこでこの記事では、沖縄へ移住して一人暮らしを始めようと思っている方へ向けて、沖縄に一人で移住するときにかかる費用、沖縄の家賃相場や生活費といった、移住して一人暮らしをするために必要な費用について調査してまとめています。
また、沖縄の求人情報や、移住費用を節約するコツといったお役立ち情報も紹介しています。ぜひ、沖縄への移住を検討するときの参考にしてくださいね。
一人で沖縄へ移住するときの費用の目安は?
まず、一人で沖縄へ移住するときにかかる費用の目安について、項目別に説明します。
物件契約時の初期費用
一つ目は、賃貸物件を契約したときに必要な初期費用です。これは沖縄に限らず、物件を借りる際に必ず必要なものです。一般的には以下のような費用がかかります。
敷金・・・・家賃1カ月分
礼金・・・・家賃1カ月分
前家賃・・・家賃1カ月分
仲介手数料・・家賃0.5カ月~1カ月分+消費税
火災保険料・・シングルで1.5万円
参考:suumo
多めに見積もって、家賃の4.5倍~5倍程度がかかると考えておくと安心です。つまり、5万円の賃貸物件を契約した場合、初期費用は、25万円くらいです。
引っ越し費用
二つ目は、今ある荷物を運搬する引越し費用です。引越し業者に頼む場合、引越し料金の基本運賃は「荷物量」と「移動距離」で決まります。つまり、荷物が多ければ多いほど、移動距離が長ければ長いほど、高くなります。
また、2月~4月は引越しをする人がとても多いので、繁忙期と言われており、他の時期に比べて高くなります。
東京から沖縄へ、荷物の運搬を引越し業者に頼んだ場合、以下のような費用がかかります。
【東京から沖縄への引越し費用】
2月~4月(繁忙期)・・・平均306,346円
5月~1月(通常期)・・・平均196,017円
参考:引越し価格ガイド
これはあくまでも平均です。「荷物量」と「移動距離」は人によって違うので、自分の状況に合った引っ越し費用を調べたい場合は、引っ越し費用の見積もりをしてみてくださいね。
車の運送費
三つ目は、車の運送費です。これは、車を持っている人が必要な費用です。車は、輸送会社に依頼してフェリーで運んでもらうのが一般的です。
運送会社によって、保険やサービスが異なりますが、東京から沖縄へフェリーで車を輸送する費用の相場は以下の通りです。
【東京から沖縄へ車を運送した時にかかる費用の相場】
普通自動車 65,000円~76,000円
軽自動車 52,000円~66,000円
【東京から沖縄への車の運送費】
<マリンカーゴ沖縄 車両輸送サービス>
普通自動車 63,000円
軽自動車 52,000円
参考:マリンカーゴ沖縄
<CARGO! マイカー輸送サービス>
普通自動車 69,300円~
軽自動車 63,800円~
参考:CARGO!
<ヒューマンリレーション 沖縄フェリー車両輸送>
普通自動車 75,800円
軽自動車 65,800円
※早割りあり
参考:ヒューマンリレーション
また、この他に、錆止めが必要な場合もあります。錆止めは、普通乗用車は約19,000円、軽自動車は約16,000円ほどかかります。
家具や家電
四つ目は、家具や家電の購入にかかる費用です。元々持っているものを運んで使う場合は必要ありませんが、これから揃えるという場合は必要です。
一般的に、生活必需品となる家具や家電を一式そろえるのに、10万円~20万円ほどかかると言われています。
【最低限揃えたい家具・家電】
寝具一式 1万~1万5,000円
カーテン 5,000円
照明 3,000~4,000円
冷蔵庫(一人暮らし用100L以下)2万5,000~3万円
洗濯機(5kg)3万~3万5,000円
エアコン(6畳用)4万~4万5,000円
炊飯器(3合炊き)1万円
電子レンジ 1万円
掃除機 5,000~1万円
これらの家具・家電を一式揃えて約20万円です。しかし、物件によってはエアコンや照明が元々ついているものもあるので、その場合はもう少し安く揃えることができそうです。
この他にも、テレビやベッド、テーブル、ソファ等、揃えたいものがありますよね。その場合は、さらに10万円ほど多く見積もっておくとよいでしょう。
移動費
五つ目は、沖縄へ移住する際に必要な移動費です。車や船での移動は大変な労力と時間がかかるので、ここでは飛行機を使った場合の移動費を紹介します。
【東京(羽田空港)~沖縄(那覇空港)の航空券】
7,010円~25,210円
引越しなどの移動が多い4月、長期休みのGW、夏休み、年末年始は、20,000円を超える日が多くなります。逆に繁忙期を避ければ、7,000円台で購入できることもあるようです。
移住を決める前の下見も含めて、3回往復すると考えると、約5万円~15万円の費用が必要です。
沖縄の単身者向け物件の家賃相場は?
次に、沖縄の単身者向けの家賃相場についてです。沖縄県には離島を含めて41の市町村があり、家賃相場は市町村によって差があります。
南部、中部、北部、離島に分けて、移住に人気のある市町村の家賃相場を調べました。
ワンルーム | 1K/1DK | 1LDK/2K/2DK | ||
南部地区 | 豊見城市 | 3.9万円 | 4.7万円 | 5.9万円 |
中部地区 | 那覇市 | 4.9万円 | 5.3万円 | 7.1万円 |
浦添市 | 4.6万円 | 5.0万円 | 6.0万円 | |
沖縄市 | 4.1万円 | 4.2万円 | 5.2万円 | |
宜野湾市 | 3.7万円 | 4.6万円 | 5.8万円 | |
北部地区 | 名護市 | 3.0万円 | 4.1万円 | 5.0万円 |
離島 | 石垣市 | 4.2万円 | 5.5万円 | 6.2万円 |
参考:suumo
沖縄の賃貸物件の家賃相場は、県庁所在地である那覇市がいちばん高く、那覇市から離れれば離れるほど安くなります。
利便性の良い場所を選ぶなら、那覇市がおすすめです。那覇市は、家賃が高いですが、その代わり、車がなくても生活できるほど交通の便が良く、買い物や病院も多いので、利便性は抜群です。
安さを求めるなら、南部や北部の市町村を検討するとよいでしょう。南部の豊見城市は、那覇市へのアクセスもよく、ベッドタウンとして発展している街の1つです。北部の名護市も、高速道路があるので比較的那覇市へのアクセスが良く、住みやすい街です。
離島は、物件が少ないので、家賃は高めです。
沖縄の物価水準は?
次は、沖縄の物価水準についてです。沖縄の消費者物価指数を東京と比べてみると、基準時の費用を100として、東京都が106.8、沖縄県が108.3となっています。(令和5年10月)
沖縄県は、東京よりも少し物価が高いということになります。
参考:東京都の統計 東京の物価、沖縄県統計資料 消費者物価指数
沖縄で一人暮らししたときの生活費は?
次に、沖縄で一人暮らしをしたときの生活費です。住まいインデックスの沖縄市の家計データによると、沖縄県沖縄市で一人暮らしをした場合、平均で年間114万円の生活費がかかります。1カ月で計算すると、9.5万円かかることになります。
このデータは、家賃が約3万円での計算になっています。家賃4.5万円の物件に住んだ場合は、月11万円かかる計算になります。
また、総務省統計局の家計調査によると、一人暮らし(単身世帯)の1ヵ月間の平均支出は163,781円となっています。
沖縄の生活費は、全国に比べて低いですが、物価が高めで、交通費がかさみやすいです。最低でも月10万~15万円かかると考えておくと安心です。
参考:住まいインデックス 沖縄市の家計データ、総務省統計局 家計調査
沖縄にはどんな仕事がある?
次に、沖縄の求人情報と平均年収についてです。物価が高めで交通費がかさみやすい沖縄県ですが、どんな仕事があり、どれくらいの収入を得ることができるのか、データをもとに紹介します。
沖縄の求人情報
日本屈指の観光地である沖縄は、観光に関する卸売業や小売業、宿泊業や飲食業といった仕事が、他県に比べて多いことが特徴です。求人情報を見ると、リゾートホテルのスタッフや、空港関係の仕事も簡単に見つかります。
また、介護士や保育士といった人手が必要な仕事、IT産業や在宅ワークの仕事も見つかります。さらに、沖縄ならではの漁業、農業等の仕事にも求人があります。
沖縄の平均年収
次に、沖縄の平均年収です。沖縄県の平均年収、平均給料、平均賞与は、次の通りです。
平均年収:367.2万円
平均給料:26.5万円
平均賞与:48.4万円
沖縄県の平均年収は、47都道府県中46位で、残念ながら全国の中でも低い年収になっています。
平均収入を年代別に見ると、以下のようになります。
30代:365万円
40代:419万円
50代:445万円
参考:平均年収style
沖縄への移住費用を節約するコツ
沖縄への移住費用をまとめると、
物件契約時の初期費用 約25万円
引越し費用 約20万~30万円
車の運送費 約8万円
家具・家電 約10~20万円
航空券 約5~15万円
となり、合計で約70万~90万円かかることになります。かなり大きな金額なので、できるかぎり削って安くすませたいですよね。そこで、最後に、沖縄への移住費用を節約するコツを紹介します。
- 敷金・礼金ゼロ物件を探す
- 複数の引越しの見積もりを比較する
- 引越し業者を使わない
- 家具や家電付きの部屋を探す
- 家具や家電は現地で購入する
- 繫忙期を避ける
敷金・礼金ゼロ物件を探す
賃貸物件の中には、敷金・礼金が0円の物件があります。家賃5万円の物件を借りる場合、敷金・礼金が0円の物件を選べば、10万~20万円の節約ができます。
敷金・礼金が0円の物件があまりなければ、礼金のみ0円の物件も検討するとよいでしょう。敷金は解約した時にもどってくる可能性があるので、敷金のみ1~2か月かかる物件でも節約効果があります。
複数の引越しの見積もりを比較する
引越し業者に頼む場合は、必ず複数の見積もりをとりましょう。一括で複数の業者の見積もりがとれるサイトがあるので、ぜひ活用してください。一括で見積もりをとることで、引越し費用の相場が分かり、最安値も見つけることができます。
可能であれば、安い業者を2~3件選び、「他のところでは〇円だったのですが、もっと安くなりませんか?」と交渉してみましょう。いくらか割り引いてくれるはずです。
引越し業者を使わない
荷物が少ない場合は、引越し業者を使わないという方法もあります。かわりに、ゆうパックや宅配便を使って荷物を運んだ方が安くすみます。
家具や家電付きの部屋を探す
賃貸物件の中には、家具や家電付きの物件もあります。家具や家電付きの部屋を選べば、一式揃える必要がないので、初期費用を抑えることができます。
また、生活に慣れてきて、お金が貯まってから家具や家電を揃えるという方法もあります。
家具や家電は現地で購入する
持っている家具や家電は処分して、現地で新たに購入するという方法もあります。場合によってはその方が安く済むかもしれません。
例えば、家具や家電を運ぶことで30万円以上かかってしまうなら、現地で10万円くらいで必要最低限の家具や家電を揃えた方が安くすみます。
繫忙期を避ける
可能であれば繁忙期を避けましょう。繁忙期は通常期に比べて、引っ越し業者に頼んだ時の費用や航空券等が2倍以上かかってしまうこともあります。繁忙期を避けることでかなりの節約が期待できます。
まとめ
今回は、沖縄へ移住して一人暮らしを始めるときにかかる費用について紹介しました。物件契約時の初期費用、引越し費用、車の運送費、家具・家電の購入費、航空券といった費用が、合計で約70万~90万円かかることが分かりました。
生活費については、家賃は相場が4万~5万円ほどの物件が多いので比較的安く抑えられますが、東京よりも物価が少し高めで、交通費や車の維持費がかさみやすいことが分かりました。
移住費用を節約する方法としては、敷金・礼金が0円の物件を探す、引越し業者の見積もりを比較して値切り交渉をする、繁忙期を避けるといった方法を紹介しました。
一人で沖縄へ移住するために必要な費用が何にどれくらいかかるか、イメージできたと思います。自分に合った方法でかしこく節約して、ぜひ、沖縄への移住を成功させてくださいね。