本島南部での住みやすさ

沖縄移住先に南城市はどう?住みやすさや環境を解説

沖縄県南城市は、沖縄本島の南部に位置する市で、2006年に佐敷町、知念村、玉城村、大里村が合併して誕生しました。 美しい自然が豊かにあり、「神の島」と崇拝されている久高島をはじめ、世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」、深い歴史を刻んだ「グスク」、東御廻り(あがりうまーい)」の文化遺産など、貴重な歴史・文化史跡がたくさんあります。

今回の記事では、そんな南城市への移住を考えている方の為に

  • 南城市の治安や騒音は大丈夫?
  • 家賃の相場や子育て環境が気になる
  • ショッピングスポットや病院は充実してる?
  • 移住のメリット・デメリットは?

など、移住する際に知りたい基本情報を分かりやすく解説していきます。 是非、参考にしてみてくださいね!

Contents
  1. 南城市の概要と特徴
  2. 南城市のメリット・デメリット
  3. 南城市の家賃相場と物件状況
  4. 南城市の教育、子育て環境
  5. 南城市の病院一覧(歯科以外)
  6. 南城市の買い物スポット一覧
  7. 南城市の求人状況
  8. 南城市のビーチ一覧
  9. 南城市の観光スポット一覧
  10. 南城市のカフェ・コワーキングスペース一覧
  11. 南城市のお祭り、イベント、花火は?
  12. 南城市がオススメな人とオススメでない人
  13. まとめ

南城市の概要と特徴

まず、南城市の詳しい場所や、人口などの主な概要と治安状況、騒音、渋滞などの特徴を解説していきましょう。

南城市の場所と特徴

 

 

南城市の基本情報

人口  約46,422人※1(2023年11月時点。外国人含む)
人口密度 約913人/k㎡※2
那覇空港までのアクセス 車で40分
米軍基地の有無 無し
南城市の土地面積 約49.94k㎡沖縄県内の41市町村の中で12位の位置にあたります。

南城市は、沖縄本島南部の東海岸、那覇市から南東へ約12㎞に位置し、静穏な中城湾と太平洋に面しています。

北は与那原町、西は南風原町、八重瀬町にそれぞれ接しており、西側を除く三方が海岸線に沿っています。東部の海岸側は比較的平地が多く、海岸線に沿って集落が形成され、南部の海岸線側は、台地上の地形に集落が形成されています。

また、海岸線に特徴のある南城市は、色鮮やかなサンゴ礁が広がる海辺を目的とする、ダイビングやシュノーケリングのメッカとして知られており、多くの観光客に愛されています。

※1、人口内訳 ⇒ 男:23,393人 女:23,029人
※2、南城市の人口密度は、1平方キロメートルあたり約913人が生活していることになります。沖縄県全体の人口密度が約644人/k㎡なので少し高めです。

南城市の治安状況

南城市の犯罪発生率は年間約0.56%です。全国平均の0.99%の発生率と比べると低い数値となっており、全国的には治安が良い地域ということが言えるでしょう。

ただし、近年では被害者が寝ている間や、外出中の隙を狙って、空き巣や盗難を繰り返している知能犯が増加している為、窓や玄関の施錠だけでは防犯対策として不十分と言わざる負えません。防犯カメラの設置や携帯のアプリを利用した防犯対策などもありますので利用の検討もありかと思います。

南城市の騒音状況

南城市における米軍機や自衛隊戦闘機の騒音問題は大きく取り上げられることは殆どなく、比較的暮らしやすい環境です。

ただ、全くないという訳でもなく、2020年に米軍嘉手納基地の第353特殊作戦群が運用するMC130特殊戦闘機による、低空飛行訓練が繰り返しされた事案はあります。

南城市の渋滞状況

南城市内では日常的な渋滞は発生しませんが、近隣の市町村への通勤等の際、特に朝(7時半~9時半)夕(17時半~19時半)の時間帯に渋滞が発生しやすいです。

市外に出る為のバスはありますが、運行本数が少ないうえに移動時間の計算がしにくいので、車での移動をおすすめします。

南城市のメリット・デメリット

沖縄といっても、地域によってそれぞれの特徴はあるものです。こちらでは、南城市に住むにあたっての、メリット、デメリットをまとめてみました。

南城市のメリット

とにかく自然がいっぱいです。本土の都市部に住んでいる方であれば、ビックリするぐらいの風景が身近に感じられますよ。例えば、田園風景に囲まれているので、稲穂の移り変わりの情景には四季を感じられます。そして、カブト虫やクワガタ採りなんてしなくとも、勝手に家に飛んできます!ビックリですよね。昆虫好きのお子様には楽園といえるでしょう。

そして、パワースポットにすぐに行けてしまいます。朝一番に行くと、観光客も少ないのでゆっくりパワーを感じられ、一日の始まりが清々しく、自らのエネルギーも湧いてくるのではないでしょうか?これは住人の贅沢な特権です。

また、南城市ではお洒落なロケーションカフェが多いことで有名ですが、そちらは後ほど詳しく案内しますね。

さらに、南城市には漁港があるため、新鮮で美味しい魚が安く手に入ります。都会にあるような高級なものはありませんが、素材そのものが美味しいと評判です。

西側地区に住んだ場合は、那覇や与那原町、南風原町にすぐに行けますし、買い物に便利な新しいスーパーも多く、便利です。

南城市のデメリット

車は必須です。何故なら、買い物や病院、学校までの移動手段が公共交通機関では時間がかかってしまいます。特に学校は中学校までしかない為、高校以上に進学する場合は町から出ないと通えません。通学する場合は始発に乗らないと間に合いませんし、帰宅も終バスが早いので遅くまで遊べません。なので身内の送迎係が必須となります。

南城市の家賃相場と物件状況

間取り 南城市の家賃相場(賃貸)
1R 1K 4.13万円~5.2万円
1DK 1LDK 5.5万円~6.3万円
2DK  2LDK 6.4万円~7.3万円
3DK 3LDK 7.5万円~9.3万円

南城市の賃貸物件数は、沖縄専門の賃貸情報サイト「うちなーらいふ」によると、79件ありました。安い賃料は3.6万から一番高いもので30万円となっています。ファミリー物件もありますよ。

因みに、沖縄での賃貸物件を探す際の注意点として、沖縄ならではのポイントが6点ありますので、チェックしてみてください。

【駐車場の有無・費用・駐車スペースの確認】

専用の駐車スペースを確保することで後々のトラブルを防げます。

【インターネット接続環境の確認】

賃貸物件でネット接続料金込みの場合、回線速度が実用的でない場合がありますので注意が必要です。

【家賃以外の諸経費(共益費)等の有無】

大きな出費ではありませんが、稀に自治会費などが別途必要な場合があります。

【米軍基地の影響(騒音)を確認する】

こちらは、沖縄ならではの特徴となります。米軍基地までの距離によっては、騒音等の影響がある可能性がありますので事前に確認しましょう。

【浴室のパターンと浴槽の有無を確認】

少しびっくりしますが、沖縄では湯船につかる習慣があまりないため、シャワーだけで浴槽がない物件があります。築浅の物件では少ないですが、念のため確認しましょう。

【エアコンや乾燥器等の設備があるかを確認】

沖縄ではエアコンはもちろん必須です。湿気の多い梅雨時期はガス乾燥機があると、とても助かります。

南城市の教育、子育て環境

南城市の子育て環境について、解説していきます。

まず、子育て世代が気になる待機児童に関しては、令和5年度、地域によっては保育の受け皿拡大と就学前人口の減少により比較的入りやすい地域はあります。対して、特定の地域のみ申込が集中する保育需要の偏り、保育士の確保が出来なかったことによる待機児童の増加という結果もあります。

全体的にみると、前年対比で▲264人となっています。その他、子育て支援内容や環境についても紹介していきましょう。

子育て支援の内容

知念地区に限りますが、過疎化による地域コミュニティの担い手確保のため、若者世代の移住・定住の促進を目的とした、費用補助というものがあります。
対象者は、満40歳に到達して最初の3月31日までの間にある方となります。興味のある方は下記ホームページをチェックしてみてくださいね。

そして、令和4年4月より、医療費助成制度が改定され、中学卒業までの間、入院・通院の医療費が無料となりました。

また、仕事を休めない親御さんの為に、病児保育室があります。また、保育所に入所していない在宅で子育てしている方でも利用が可能となります。

施設名称 大里こどもクリニック「病児保育室 大里キッズ」
利用できる年齢 生後6ヵ月から小学校3年生ぐらいまで
住所 南城市大里字大里2545-1
予約電話番号 098-882-8444
利用時間 月・火・木・金・土 

8:00~17:30(水曜日、日曜日、祝祭日はお休み)

※南城市在住と南城市外在住の方と多少値段が違います。

詳しくは、下記ホームページでチェックしてみてください!

https://www.city.nanjo.okinawa.jp/

公園の数や状況

子育て環境として、公園の有無は気になるところです。南城市の公園の数は、都市公園11 か所、農村広場13 か所、農村公園24 か所、その他 の公園14 か所、城跡5 か所、運動施設7 か所計74 か所あります。数としては充実している様ですが、地域によっては、新たに作る必要はないが、改修は必要であるというアンケート結果もあるようです。

保育園・幼稚園一覧

【法人認可保育園等】

  • めばえ保育園
  • めだか保育園
  • 馬天保育園
  • さしき保育園
  • 南城みなみ保育園
  • 知念あさひ保育園
  • バンビ保育園
  • 小羊保育園
  • 以和貴保育園
  • どんぐり保育園
  • 愛地友遊保育園
  • 愛護保育園
  • 輝咲保育園
  • おひさま保育園
  • おひさま保育園 分園
  • 木の国保育園
  • むぎの子共同保育園
  • おおざと保育園
  • のびるっこ保育園
  • つはこきらきらほいくえん(小規模保育園)
  • さくら保育園(小規模保育所)
  • かりゆしキッズ保育園(小規模保育所)
  • ゆうな小規模保育園(小規模保育所)
  • しののめnurseryschool(事業所内保育所)
  • 家庭的保育くだから(家庭的保育事業所)
  • 船越認定こども園
  • あおぞらこども園
  • あおぞら第二こども園
  • 松の実こども園
  • 玉城こども園(公私連携認定こども園)
  • 知念こども園(公私連携認定こども園)
  • 佐敷こども園(公私連携認定こども園)
  • 大里こども園(公立認定こども園)

【認可外保育施設】

  • 新開保育園
  • おなかの中から保育園
  • しののめnurseryschool Ⅱ(3歳以上)
  • あいあい保育園 南城園
  • あおぞら保育園

【幼稚園】

  • 久高幼稚園

小学校一覧

  • 南城市立玉城小学校
  • 南城市立船越小学校
  • 南城市立百名小学校
  • 南城市立知念小学校
  • 南城市立久高小学校(併)
  • 南城市立馬天小学校
  • 南城市立佐敷小学校
  • 南城市立大里小学校
  • 南城市立大里南小学校

中学一覧

  • 南城市立玉城中学校
  • 南城市立佐敷中学校
  • 南城市立知念中学校
  • 南城市立久高中学校(併)
  • 南城市立大里中学校

高校一覧

南城市に高校はありません。

大学・専門学校一覧

南城市に大学・専門学校はありません。

南城市の病院一覧(歯科以外)

南城市の病院を、歯科院以外で一覧にしてみました。

南城市の買い物スポット一覧

南城市内の買い物スポットですが、食品スーパーは多く点在しています。車での移動であれば、不自由なく買い物ができて、困ることはないでしょう。

イオンタウン南城大里

こちらのイオンは、旧大里南小学校が新校舎へ移転してその跡地に2012年開業しました。テナント1階は、マックスバリュを核として書店やアミューズメント、各種衣料品店や雑貨店が入居しています。2階は、ヤマダ電機テックランドが入居しており、それ以外のスペースは屋上駐車場となっています。

Aコープアトール店

新鮮なお肉と野菜が揃っています。お肉は沖縄県産のものが多く、部位も豊富に置いています。また、Aコープはアトール店の他に、玉城店、よりそいプラザ知念店と南城市内に合計3店舗あります。

タウンプラザかねひで佐敷店

小さくてアットホームな雰囲気のスーパーです。お肉と刺身が新鮮で、お惣菜コーナーの競争率が高く、面白いメニューが多いと評判です。

奥武島いまいゆ市場

こちらは小さな市場ですが、魚介類が新鮮で、安くて美味しいと評判です!刺身を買うならここが一番安いでしょう!

伊集スーパー

知念地区にある昔ながらのスーパーです。品揃えも良く、アクセスも良く清潔感のある場所です。

サンエーV21食品館嶺井店

2017年にオープンした、サンエーV21食品館嶺井店は安くて品揃えがとても良いと評判です。比較的新しいので、とても明るく、清潔感があります。

丸大佐敷店

この店舗は、地域密着型の店舗で、ATMや100円コーナーなど、家族連れをはじめ、広い年齢層にアピールしています。おもしろいのは、長靴や島ゾーリなどが安く売られていたり、営業時間が朝8時から夜11時までと長めの営業時間なので、助かりますよね。

南城市の求人状況

全体的な求人数と多い仕事

南城市のハローワーク求人で、正社員は176件ありました。保育士、福祉関係職員、教育関係職員、事務関係職員、清掃関係職員、介護職員、看護師、販売員、飲食店スタッフなど。
やはり、地域問わず医療関係、教育関係は不足しているもようです。
パートやアルバイトも同じく、保育園や介護職が多く、次いで調理スタッフが多く見られます。

給料の相場

南城市のハローワーク求人の平均給与でいうと、フルタイム月給が20万5145円、パートタイム時給1,077円です。

また、南城市の給与所得者の額面年収は3,679,590円となり、全国1568位となります。沖縄県内で言うと、41市町村中、31位という結果になります。

南城市のビーチ一覧

南城市には、多くのビーチが在ります。観光客が集まるビーチから、地元の人がお散歩に利用する静かなーチなど、様々ですよ。

あざまサンサンビーチ

こちらはファミリーにオススメのビーチとなります。知念半島にある安座真港に面した人口ビーチで、よく整備された白い砂浜と芝生の広場、バーベキューも楽しめるので週末や休みは地元の家族連れなどで賑わいます。

また、こちらのビーチではいろいろな催し物も多く、毎回テーマがかわるマルシェや年末年始にかけてのキャンプ等々ビーチのオフシーズンでもイベントごとが満載です。

住所:沖縄県南城市知念安座真1141-3
アクティビティ:有り
駐車場:有り(有料 500円)
トイレ:有り

みーばるビーチ(新原ビーチ)

みーばるビーチは天然ビーチで、全長1㎞続く綺麗な砂浜と海の透明度が高いビーチとなります。遠浅なので小さなお子様でも安心して楽しめます。

そして、みーばるビーチの一番の目玉が「グラスボート」船の底がガラス張りになっているので、海の中の様子がキレイに観賞することができます。運が良ければ、カクレクマノミにあえるかも?!ちなみに、冬の海は砂や不純物が沈むため、透明度が高くなります。なので、グラスボートの観賞は冬がオススメです!

住所:沖縄県南城市玉城百名1599-6
アクティビティ:有り
駐車場:有り(有料 500円)
トイレ:有り

百名ビーチ

百名ビーチは南部の穴場ビーチです。天然の透明度の高い美しいビーチでパワースポットとしても知られています。

琉球の創成神である女神「アマミキヨ」が久高島から渡ってきた場所として、地元で聖域として大切にされている浜辺です。

防護ネットや監視委員、トイレや売店などの設備は一切なく、天然ビーチになるため、利用したい場合はお隣の新原ビーチへ移動して利用するしかありません。前もっての水分の準備はしておきましょう。そして、遊泳の際は注意が必要です。

住所:沖縄県南城市玉城百名707
駐車場:有り(1時間300円・1時間以上500円)

天の浜

天の浜(てぃんのはま)は観光客というより、地元の方が遊びに利用するビーチです。監視員や防護ネットなどは無いため、海水浴を楽しむというよりは、浅瀬で足だけビーチに浸かったり、浜辺でゆっくりするのが最適なビーチです。

住所:沖縄県南城市佐敷津波古
駐車場:なし

知名崎海岸

知名崎海岸は、約1㎞続く海岸が特徴のキレイな場所です。浅瀬の岩場にはカラフルな「熱帯魚」や「なまこ」「ヒトデ」などの生き物が観察できます。

近くには、「テダ御川」(てだうっかー)があり地元の方や観光客がお参りにくることもある琉球王朝の歴史を今に伝える聖地でもある場所です。

住所:沖縄県南城市知念知名1159
駐車場:有り(無料)
トイレ:なし

奥武島ビーチ

奥武島ビーチは、奥武島という小さな離島にあるビーチですが、橋が架かっているので車で行くことができます。

海水浴目的の方には向いておらず、売店などの施設や防護ネットなどがないため、ゆっくり海辺を楽しむビーチとなります。

住所:沖縄県南城市玉城奥武186
駐車場:有り(無料)
トイレ:なし

南城市の観光スポット一覧

南城市には見どころ満載の観光スポットが多数あります。地元の人でさえもこんな素敵な所があったなんて!と感じる場所や、世界文化遺産でもある有名な聖地などなど。一度は絶対行った方が良い所を選んでみました。参考にしてみてくださいね!

斎場御嶽(せーふぁうたき)

世界文化遺産である斎場御嶽は、琉球開闢(りゅうきゅうかいびゃく)伝説にもあらわれる琉球王国最高の聖地です。また、琉球国王や聞得大君(きこえおおきみ)の聖地巡拝の行事を今に伝える「東御廻り(あがりうまーい)」の参拝地として、現在も多くの人々から崇拝されています。

斎場御嶽は、沖縄の精神文化を今に伝える重要な場所です。心静かにその歴史と文化を感じ取ってください。移住したら、一度は行ってみるべき場所の一つといえるでしょう。観光するための所要時間は約45~60分です。

【住所】沖縄県南城市知念久手堅539
【電話】098-949-1899
【駐車場】有り(無料)
【開館時間】3月~10月 9:00~18:00
11月~2月 9:00~17:30
【休息日】2024年6月6日~6月8日 11月1日~11月3日

全国名水100選にも選ばれた垣花樋川(かきのはなひーじゃー)

垣花樋川(かきのはなひーじゃー)は、南城市の高台に位置し、林の中腹から湧き出ている湧き水となっています。また、昭和60年には環境庁が選んだ「全国名水百選」の最初の31選に選ばれたほどの名水です。

垣花樋川には、一番高い所に女性が利用したといわれる「イナグンガー(女の川)」があり、中段には「イキガンカー(男の川)」と呼ばれる場所で、勢いよく清水が流れ落ちています。さらにその下には、「ンマミシガー(馬浴用)」と呼ばれる池のような水溜まりがあり、その名の通り昔は馬に水浴びをさせていたそうです。

また、たどり着く前の道中は滑りやすい坂道になっているので、動きやすい服装と靴を選びましょう。そして目的地に着いたら、海の見渡せる絶景と清らかな水のせせらぎに癒されてください。

【住所】沖縄県南城市玉城垣花玉城字垣花8-1
【駐車場】有り(無料)
【トイレ】無し

神の島と呼ばれる離島「久高島」

神の島と呼ばれる久高島は、琉球民族発祥の地といわれ、琉球開闢(りゅうきゅうかいびゃく)の祖アマミキヨが、ニライカナイ(神の世界)から舞い降りたのが久高島で、琉球の歴史はこの島から始まったと伝えられています。そのため、数ある沖縄離島の中でも特別な位置付けの島となります。先に紹介した斎場御嶽と共にパワースポットとしても知られ、日帰りで観光することもできます。

ゆっくりとした時間が流れている久高島には、数々の神聖な御嶽(うたき)や拝所(うがんじゅ)、史跡が多数あり、今もなお、その文化と風習は先祖より受け継がれ、島の人々が大切に支えながら共に生活をされています。島のルールを守りながら、手つかずの自然からパワーをいただきに充実した時間を過ごしてみてください。

因みに、大げさな観光施設やホテル、コンビニ、銀行などもなく、宿泊やツアーは事前予約が必要となります。

【久高島へのアクセス】知念の安座真港より定期フェリーまたは高速船で行けます。所要時間はフェリーで約25分、高速船で約15分となります。
【料金】
フェリーくだかIII(定期フェリー)
大人:往復¥1,300/片道¥680
小人:往復¥650/片道¥340
ニューくだかIII(高速船)
大人:往復¥1480/片道¥770
小人:往復¥750/片道¥390

ガンガラーの谷

ガンガラーの谷は沖縄の大自然と鍾乳洞などが楽しめるスポットとなります。また、ツアーでのみ入場となるので、事前の予約が必要となります。人気の観光スポットなので、直前よりも前もっての予約をオススメします。

また、ツアーの所要時間は70分~80分ほど歩くので、ヒールの高い靴は避けた方が良いでしょう。地元民もこんなに素敵な場所だったとは知らず、「もっと早くいけばよかった」と、評価の高い観光スポットです!

【住所】沖縄県南城市玉城字前川202
【電話】098-948-4192
【料金】¥2,500(保護者同伴の小学生以下無料)
¥1,500(学生証提示の中学生以上の学生)

知念岬公園

知念岬公園は斎場御嶽の近くにある岬となります。眼下にはコバルトブルーの美しい海が広がり、その素晴らしい景色と心地良く吹く海風に癒されに行ってみてください。しかも、観光客が多く訪れる斎場御嶽と違い、体育館の裏手で隠れた場所になっている為か知念岬公園まで足をのばす観光客は少なく、穴場な絶景ポイントとなっています。

また、時間帯によっても様々な表情が楽しめる公園でもあります。晴天の日は鮮やかなブルーの海を撮るのであれば、正午から正午過ぎに行くとよいでしょう。(ただし、熱中症対策は万全にしてください)お正月には初日の出のスポットとしても有名です。そして夜は星空の観察スポットとしても人気ですよ。

【住所】沖縄県南城市知念久手堅523
【電話】098-975-7616
【駐車場】有り(無料)

南城市のカフェ・コワーキングスペース一覧

南城市は絶景カフェが多くて有名です。全てを紹介したいぐらい素敵なカフェだらけですが、その中でも一度は行っておきたいカフェを選んでみました。

カフェくるくま

南城市では有名なカフェ、「カフェくるくま」は疲れた心を癒すには、理想的なのロケーションを兼ね備えた人気カフェとなります。食事はタイ人のシェフ達が作る本格タイ料理で、ボリュームがあって美味しいと評判です。

どの料理にも敷地内のハーブ園の新鮮なハーブや、地元でとれた旬の野菜がたっぷり使われているので安心ですよ。カフェをするときは、テラス席で美しい海を眺めながら、まったりとした時間を過ごしてください。

浜辺の茶屋

ロケーションカフェのパイオニアである「浜辺の茶屋」。1994年に開業した頃は、何もなかった土地を、20年以上の歳月をかけて周辺の土地をご自分で開拓され、今では沖縄ならではの時間の流れを感じられる場所「さちばるやーどぅい」という広大な庭、を作ってしまった沖縄愛の深いオーナー夫婦さんです。

そして、このカフェは全ての席から美しい海の景色が一望できます。地元の野菜や果物を使用した料理やドリンクが揃っており、心地良い海風に吹かれながらゆっくり過ごしてください。人気のカフェなのでウェイト時間があるのは覚悟しましょう。狙い目の時間は朝一か、ラストオーダー前の時間帯です。

カフェやぶさち

カフェやぶさちは、自然と文化と健康をコンセプトに経営されているカフェで地産地消をめざして、すべて沖縄産食材を使用した料理の提供をされています。

特に南城市産、南部産の材料を多く取り入れ、ヴィーガンやグルテンフリーのパスタ、てんさい糖を使用したデザートなどがいただけます。健康的な食事と最高のロケーションで身体をリフレッシュしてみるのはどうですか?

ピザ喫茶 ミモザの木

こちらは、観光客というよりは、地元の方に人気の絶景カフェです。おすすめの小谷ピザは、沖縄県産の豚肉と野菜がたくさん使用されたピザで、ピザ生地やトマトソースまで手作りしているこだわりの一品です。

チーズもクリームチーズとゴルゴンゾーラが贅沢にのせられていて、かなりのボリューム感で満足間違いなしですよ!

テレワークラウンジ感謝

南城市にある唯一のコワーキングスペース、「テレワークラウンジ感謝」です。「ウェルネスリゾート沖縄休暇村センターユインチホテル南城」内にあるテレワークスペースは2020年にオープンしました。宿泊客の場合はカードキーを利用してそのまま入室できます。

一般客の場合は、ホテルフロントにて利用手続きが必要となります。
9:00~14:00の間は小学生以下のお子様の利用が不可なので、集中して作業をしたい場合は、この時間が狙い目です。

カウンター席から、テーブル席、ソファー席、ボックス席と種類が豊富にあります。そして、ドリンク・軽食がフリーです。珈琲、紅茶、ジュースや、ハーブティなどがあり、軽食は小菓子が数種類です。

絶景なロケーションでのテレワークはどうですか?

 

南城市のお祭り、イベント、花火は?

南城市には多くのビーチがあるためか、海にまつわるお祭り(ハーリー)が目立ちます。地域によって違う伝統文化なので、それぞれの色があって面白いですよ。その他うふざとヌ ムーチー祭は南城市が発祥の地だそうです。

南城市まつり

南城市の代表的な祭りといえば南城市まつりでしょう。祭りの時期は11月中旬から下旬にかけて行われており、4年に一度開催される大規模なイベントとなっています。この祭りでは、沖縄出身のアーティストによるライブコンサートや青年芸能フェスタ、打ち上げ花火など、多彩な企画が盛りだくさんです。

 

南城市大里大城のシタク大綱曳

大城区豊年祭

南城市には多くの伝統的な行事がある中、最も歴史があるとされているのは、8月下旬に行われる「大城区豊年祭」です。このお祭りは、200年以上の歴史を持ち、五穀豊穣、無病息災を願うために行われています。毎年アミン綱曳きや小規模の子供綱曳き、エイサーなどの伝統芸能が披露されますが、10年に一度行われる「大城シタク綱曳き」は、いつもより大勢の観衆が訪れるためか、ますます綱曳きに勢いが増し、凄まじい迫力で見ごたえがあります。

最近行われたのは2018年9月16日なので、次回は、2028年です。機会があれば是非行ってみてください!

奥武島 海神祭(ハーリー)

沖縄県の各地では、旧暦5月4日(ユッカヌヒー)の前後(昨年2023年は6月21日)に船を漕ぎ競い、豊漁や航海安全を願うハーリーという行事が行われます。

海に囲まれている奥武島では、ハーリーは年中行事の中で最も大きな行事で先祖代々から受け継がれた大切な伝統文化で、迫力ある飛び込みハーリーと呼ばれる「流れ船」や、転覆競漕「クンケーラーシー」は見ごたえがあって、海人の凄さを感じられます。

また、奥武島は「天ぷら」が美味しいと有名でもありますので、お出かけの際は是非食べてみてください!

馬天ハーリー

こちらは、馬天港を会場に行われるハーリーで、毎年6月下旬頃に津波古区が主体となって開催されています。班対抗や地域対抗、学生のスポーツクラブ対抗や女性の部、子供の部など、様々なハーリー競漕が行われます。まさに「海の運動会」といったところでしょうか。

2023年は4年ぶりの開催ということで、参加者も多く大盛り上がりとなったようです。

春・秋のオープンガーデン

春と秋に行われるこのイベントは、選ばれた民家のお庭を鑑賞できるそうです。海を見渡す絶景ガーデンから、和洋折衷のユニークなお庭まで、家主と庭づくり談義をするのも楽しみの一つとなるようです。

うふざとヌ ムーチー祭

沖縄では旧暦12月8日に健康長寿を祈願して「ムーチー(鬼餅)」を食す伝統があります。その発祥の地とされるのが南城市なんですって。その昔、鬼になった男が大里の穴蔵に住みつき、人や家畜を襲っていました。その妹が釘や鉄の入った餅を月桃の葉に包み、鬼に食べさせて退治したというお話からきているそうです。

そして、その鬼を退治した日が12月8日なので、その日を厄払いの日として餅を食べるようになったそうです。また、餅を炊いた煮汁は「ウネーフカ、フコーウチ(鬼は外、福は内)」と言って外にまくそうです。これはまさに節分の風習そのままですよね。

南城市がオススメな人とオススメでない人

南城市への移住が向いている人、そうでない人をわかりやすく解説していきましょう。

オススメな人

自然豊かで、のんびりとした環境の中、地元の方々との交流もありつつ、心地良い生活をしたい方におすすめします。南城市は世界遺産でもある斎場御嶽や神の島といわれる久高島などの、沖縄にとっての大切な精神文化に触れることができるので、移住先の土地によっては、毎朝パワースポットを拝むことも可能になります。

とにかく、自然の美しい景色を毎日の生活に当たり前のように感じていたい!という方にオススメです。ただし、自然には虫がつきものなので、虫嫌いの方は慣れてしまうしかありません。(笑)

とはいえ、西側の大里周辺は那覇市へのアクセスも良く、買い物する場所や病院等が多いので、子育て世代のファミリーは利便性を重視するのであれば、このあたりをオススメします。

また、多くの伝統行事やイベントもあるので、一緒に地元民として参加していきたい!と沖縄の魅力に魅了される方もおられます。

オススメでない人

自家用車のない方は、不便となります。巡回バスはありますが本数や時間帯が少なく不便さを感じるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は南城市への移住を考えている方に向けてわかりやすく解説してみました。

自然豊かな南城市は、那覇空港から車で約50分。平成18年に佐敷町、知念村、玉城村、大里村の1町3村が合併して誕生したハート型が特徴のエリア市となります。

移住するにあたって、それぞれのこだわり条件がある中、沖縄ならではの特徴が満載の南城市は候補の上位地域の一つです。とにかく、美しい海が身近に存在する地域ですし、緑も豊富で、そこかしこに自然を感じる場所です。

最大のポイントとして、沖縄に移住する多くの方が騒音状況について気になるかと思いますが、南城市は大きく取り上げられることが少なく、住みよい環境であることが特徴でもあります。

また、生活する際の気になる買い物スポット、子育て環境、物件状況、仕事状況、メリット・デメリット、観光スポット、などなどをわかりやすく解説してみました。

もし、移住先で迷ってしまったら、この記事を参考にしてみてください!