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沖縄で騒音が少ない地域はどこ?ランキングにて解説

沖縄と言えば静かでゆったりしている場所が多いイメージですよね。

しかし実際は沖縄でも騒音が目立つ場所もあります。一概に騒音と言っても色々な種類があるので今回は以下の騒音をポイントに騒音が少ない地域をランキング形式でまとめました。

  • 米軍の騒音
  • インフラの騒音
  • 観光客の騒音

この記事では、上記のポイントを踏まえて沖縄で騒音が少ない地域を知る事ができます。

実際に調べてみると意外な場所に騒音被害があったり、実際の観光客からの情報も調べることができました。

それではみていきましょう。

沖縄で騒音が少ないランキングTOP12

沖縄で騒音が少ない地域を3つのポイントから総合的に判断し、ランキング形式でまとめました。

第12位 那覇市

種類 評価(各5点満点)
米軍の騒音 ★★★★☆
インフラの騒音 ★★★★★
観光客の騒音 ★★★★☆
総合評価(15点満点) 13点

那覇市は沖縄本島の南部に位置し、市内には那覇空港があります。那覇空港近辺の那覇浄化センターでは、最大で102.4デシベルを観測しました。

出典:令和4年度航空機騒音測定結果概要版(那覇空港)について

那覇空港から離れている首里城は飛行機の発着は確認できますが、エンジン音はそこまでうるさくありません。

ですが、那覇空港は2023年度の空港利用旅客数ランキングでは6位で約1500万人が利用。那覇市内の観光地首里城公園等には観光客が集まるので、賑やかに感じるかもしれません。

また、米軍の戦闘機が上空を飛行しているのも確認されています。

9~10日にかけては、日中も那覇市上空を頻繁に飛行しているのが確認され、那覇市や宜野湾市には市民からの苦情が相次いだ。
引用:沖縄タイムス

けっこう頻繁に離発着がありますし、ヘリコプターのことですから思わぬ方向から飛んできたりもします。基地沿い(南側)の幹線道路を歩いてみましたが、耳をつんざくような騒音ではないにしろ、どこか近くで大災害があったのか?っいう感じで、落ち着いて暮らせるとは思いませんでした。
引用:yahoo!知恵袋

那覇市は全体的に何かしらの騒音があり、静かな地域とは言えないでしょう。

第11位 糸満市

種類 評価(各5点満点)
米軍の騒音 ★★★☆☆
インフラの騒音 ★★★★☆
観光客の騒音 ★★★★☆
総合評価(15点満点) 11点

沖縄本島の最先端に位置する糸満市。那覇空港から10km、車で約15分の距離にあります。

観光客は年間150〜180万人訪れ、ひめゆりの塔や美々ビーチいとまんには多くの観光客が訪れます。

観光客による大きな騒音被害はひめゆりの塔には修学旅行生も訪れるため、その周辺はややうるさく感じるかもしれません。

米軍基地はなく、与座岳分屯基地がありますが特に騒音被害はありません。那覇空港と近いため、飛行機の発着や戦闘機の音が身近で聞こえます。

以下は令和3年度に発表された航空機騒音測定結果概要の一部を抜粋したものです。
出典:令和3年度 航空機騒音測定結果概要

一般的に騒音の基準は60dbからうるさく感じます。平均数値は30db前後で非常に小さいですが、ピークレベルの数値は100db前後と大きな数字なことがわかります。

観光としてはオススメですが音が気になる方は居住は難しいでしょう。

第10位 豊見城市

種類 評価(5点満点)
米軍の騒音 ★★☆☆☆
インフラの騒音 ★★★★★
観光客の騒音 ★★★☆
総合評価(15点満点) 10点

那覇空港が目の前にある豊見城市。令和4年度の観光客数は年間805万人を越えましたが、多くの観光客は瀬長島が目的です。その為、シーズンには観光客の賑やかな声が広がります。

他にも観光スポットはありますが観光客が少ないです。観光客にばらつきがある為、2023年には観光復興について話し合う審議会が開かれました。

那覇空港近くなのに観光客がスルーしがち どう滞在時間を増やしてもらうか 沖縄・豊見城市「稼ぐ観光」へ第2次振興計画へ審議会
引用:沖縄タイムス

豊見城市に米軍基地はありませんが、2023年に豊見城市上空でオスプレイの飛行が確認されました。しかし頻繁に飛行が確認されていないので米軍による大きな影響はないと言えます。

どちらかというと、那覇空港には航空自衛隊那覇基地が併設されている為、戦闘機のエンジン音が大きく聞こえます。

出典:豊見城市役所

中々間近で見ることのできない戦闘機を目的に来る観光客もいますが、観光地としては許せる範囲であり日々大きな騒音が響いているのも事実です。

ゆっくり過ごしたい人や波の音を聞きたい人にはおすすめできません。

第9位 うるま市

種類 評価(5点満点)
米軍の騒音 ★★★★☆
インフラの騒音 ★★★☆☆
観光客の騒音 ★★★☆☆
総合評価(15点満点) 10点

沖縄本島中部に位置するうるま市。沖縄県の第三の都市で那覇空港までは約40キロ、車で1時間弱の位置にあります。

うるま市の石川や具志川を中心に住居者や商業施設等が建設予定なので今後、この近辺は工事関係の騒音があるかもしれません。
参照:うるま市都市計画図

観光客による騒音トラブルはみられませんが、海中ビーチやパラセーリングが目的の観光客は多く賑やかな声も聞かれます。

特に海中ビーチ付近は夜になると若者が集まっている姿が確認され、声がうるさいと感じた人もいました。

米軍による騒音としては嘉手納基地や普天間基地を発着しているオスプレイの爆音が確認されています。

住民の中にはOHアラートを使用し航空機の所在を確認する人もいました。

普段からOHアラートを作動させているということは、それほどオスプレイの目撃回数も多い事がわかります。

飛行ルートも日々異なるため、いつもは見ない場所でオスプレイが目撃される事もあり、いつ遭遇するか読めないのが現状です。

騒音の被害が少ないとはいえ、同じ市内では米軍を中心に騒音トラブルが後を絶ちません。観光客による騒音はないと考えて良いですが米軍関係の騒音とは隣合わせと思った方がいいでしょう。

第8位 沖縄市

種類 評価(5点満点)
米軍の騒音 ★★★★☆
インフラの騒音 ★★★☆☆
観光客の騒音 ★★☆☆☆
総合評価(15点満点) 9点

沖縄市は本島の中南部に位置し、沖縄県で2番目に大きい都市。那覇空港まで約30キロ、車で40分ほどの距離にあります。

沖縄市にはビーチが少なく海を目当てで訪れる観光客は少ないですが、沖縄こどもの国や美らヤシパークオキナワ・東南植物学園等、子供が喜ぶ観光スポットが多いです。

沖縄市全体で米軍による騒音が確認されていますが、特に西部にあたる嘉手納町付近は米軍基地がある為騒音被害が多いです。

沖縄市では米軍の騒音はあるものだと思った方が良さそうですね。

観光客の騒音被害は見受けられませんが、インフラでいうと諸見里一丁目付近(330号線付近)は交通量も多いため、その近辺は車の音も多少うるさく感じるかもしれません。

第7位 名護市(東部)

種類 評価(5点満点)
米軍の騒音 ★★★★☆
インフラの騒音 ★☆☆☆☆
観光客の騒音 ★★☆☆☆
総合評価(15点満点) 7点

名護市は沖縄本島の北部に位置しており、那覇空港まで70キロ、車で約1時間の場所に位置しています。

名護市には米軍基地が4つありますが、名護市西部(安和など)南部は騒音被害がありますが東部は被害が少ない傾向にあります。

2024年7月現在、普天間飛行場の移設先が名護市辺野古(名護市南部)になっており、辺野古周辺では移設反対のデモが行われる等落ち着きがみられない地域です。

名護市東部は観光地としてはメインはビーチで開けた場所も多く観光客が少ない印象です。

第6位 東村

種類 評価(各5点満点)
米軍の騒音 ★★★★☆
インフラの騒音 ★☆☆☆☆
観光客の騒音 ★☆☆☆☆
総合評価(15点満点) 6

東村は沖縄本島の北部に位置し那覇空港から那覇空港から約100キロ、車で2時間弱の場所にあります。花と水とパインの村のキャッチフレーズを持つ東村はつつじエコパークを始め、自然に力を入れている地域でもあります。東村の観光客数は年間平均30万人程

出典:東村観光の現状と課題

観光客数は増加傾向にあり、オーバーツーリズム(レンタカーの交通トラブル、混雑や交通渋滞等)が発生しているという報告もあります。ニュースになるような大きなトラブルは無いため、安心していいでしょう。

しかし、米軍関係では心配な事がいくつかあります。

東村には米軍の北部訓練所があり、その近辺では騒音被害が報告されています。

県基地対策課は沖縄防衛局が実施した2022年度の米軍北部訓練場周辺の騒音調査結果を示し、東村高江区牛道集落で前年度比307件増の3969件になったと明らかにした。
引用:琉球新報

ヘリパットは6つ造られた影響で昼夜問わず90デシベル越えの騒音も確認されています。

出典:琉球新報

頻繁ではありませんが、オスプレイが飛んでいる姿も。

時間を問わずにかなり近い距離で飛んでいる事がわかりますよね。

観光客による目立った騒音はありませんが、米軍関係の騒音には向き合わなければなりません。

第4位 八重瀬町

種類 評価(各5点満点)
米軍の騒音 ★☆☆☆☆
インフラの騒音 ★★★☆☆
観光客の騒音 ★☆☆☆☆
総合評価(15点満点) 5

八重瀬町は沖縄本島南部に位置する町で、那覇空港まで約15キロ、車で30分ほどの距離にあります。南城市や糸満市と隣り合わせですが、主な観光地はビーチや公園、展望台等。自然と触れ合える観光地が多いです。

自然が広がっている八重瀬町ですが、2024年7月9日に八重瀬町(新城・具志頭)の農地2・3ヘクタールに最終処分場を建設することが発表されました。

今後住民説明会が開催されるようですが、2033年度までは工事が続くため、周辺では騒音が響く可能性があります。

米軍関連の騒音の報告は少なく、オスプレイが飛行している様子はあまり見られません。しかし正規ルートを飛行していないオスプレイも他地域で見られるため、時々目撃する可能性は高いですね。

主要部に近い割には自然が広がっており、ガヤガヤしていないのでゆっくりしたい方にはオススメですよ。

第4位 今帰仁村 

種類 評価(5点満点)
米軍の騒音 ★☆☆☆☆
インフラの騒音 ★☆☆☆☆
観光客の騒音 ★★★☆☆
総合評価(15点満点) 5点

今帰仁村は沖縄本島の北部に位置し那覇空港から85キロ、車で約1時間30分の場所です。観光スポットとしては古宇利島や世界遺産の今帰仁城跡、長浜ビーチが有名で観光客の大半はこちらへ訪れます。

出典:第三次今帰仁村観光リゾート振興計画

観光客は多いですが、訪れる場所は決まっており、メインの観光地以外は比較的静かです。

米軍基地や自衛隊の基地はありませんが、2024年6月14日にオスプレイが嘉手納から今帰仁村を往復する事例が発生しています。

海軍機が本格飛行 嘉手納から今帰仁往復
引用:沖縄タイムス

その後の情報はありませんが、今後も目撃情報が増える可能性はありますね。現段階では気にする必要はないでしょう。

観光客による賑わいは多少ありますが、ポイントをずらせば静かな場所も多いですよ。

第2位 南城市

種類 評価(各5点満点)
米軍の騒音 ★☆☆☆☆
インフラの騒音 ☆☆☆☆☆
観光客の騒音 ★★☆☆☆
総合評価(15点満点) 3点

沖縄本島の南部に位置する南城市。那覇空港からは17キロ、車で約30分の距離です。出典:南城市役所

令和5年には約40万人の観光客が訪れていますが、人気の久高島は2019年に観光客によるトラブルがニュースになりました。

聖域に入らないで 〝神の島〟ルール違反の観光客に苦悩 インスタ目的で立ち入り絶えず 久高島 勝手にプライベートビーチに
引用:琉球新報

南城市全体に観光地が多くおきなわワールドやカンガラーは特に有名ですが、他に大きなトラブルはありません。

米軍基地はなく、日々騒音に悩まされる事はないものの、南城市の上空をオスプレイが飛行しているのが確認されています。

見かける方が少なく、稀に飛行が確認される程度なので、米軍による騒音は気にしなくてもいいでしょう。

第2位 大宜味村

種類 評価(各5点満点)
米軍の騒音 ★☆☆☆☆
インフラの騒音 ☆☆☆☆☆
観光客の騒音 ★★☆☆☆
総合評価(15点満点) 3点

大宜味村は沖縄本島の北部にあり那覇空港から約90キロ、車で2時間弱の位置にあります。2024年5月時点で総人口は2,956人。人口密度は48人/km²で那覇市の7,673人km²と比べると人口密度は小さく、沖縄の人口密度の高いランキングでは41位中、34位です。
参照:スタディサプリ

長寿の里として知られている大宜味村の観光地は自然が多く、滝や山がメイン。特に喜如嘉の七滝は有名で道中は狭いですが、神聖な空気を感じられるため観光客も訪れています。

大宜味村はメジャーな地域ではありませんが、ヨーロッパでは世界一長寿の地域として話題になっておりメディアに取り上げられる事も増えているとか。今後海外からの観光客が増えていくかもしれません。

2023年7月8日に大宜味村(喜如嘉)オスプレイの飛行が確認されていますが、頻繁に飛び交っている様子はありません。
出典:RBC

今の段階ではとても静かな地域といえますね。

第1位 国頭村

種類 騒音の評価(5点満点)
米軍の騒音 ★☆☆☆☆
交通量の騒音 ☆☆☆☆☆
観光客の騒音 ☆☆☆☆☆
総合評価(15点満点) 1

沖縄本島の北端にあり、村の約8割が森林の国頭村。那覇空港から約100キロ、車で約2時間の場所で、全体的に観光客は少ない傾向にあります。

出典:観光客行動歴分析レポート 2023年度1Q(4 – 6月)

ビーチはほぼ穴場で波の音だけを感じることができますよ。

国頭村には米軍基地はありませんが、2021年に江戸岬周辺で低空飛行で飛ぶ米軍機が、2024年5月28日には国頭村東南東約59キロメートル沖で戦闘機が墜落する事故が起きています。

4日午前11時過ぎと午後1時25分ごろの2回、大型の米軍機が騒音と共に東側から海岸線をなぞるように岬に接近し、南方へ向かったという。引用:朝日新聞

 

とはいえ、頻回に飛行している様子はないので米軍による騒音も気にならないでしょう。

まとめ

沖縄県はのんびりできる地域というイメージがありますが、実際は場所によって様々な騒音があります。

観光客も年々増えており都市開発も進んでいるなか、沖縄県で騒音が少ない地域を探すのがだんだん難しくなるかもしれませんね。

とはいえ、日本の中でも屈指のビーチや世界遺産も多くあります。地域活性化はいいことですが、本当に大切な物は守っていきたいですね。