本島北部での住みやすさ

沖縄北部で移住するならどこがオススメ?各市町村の住みやすさを解説

沖縄北部の市町村は全部で7つの地域で構成されています。同じ沖縄県でも各々地域で取り組んでいることも異なり、子育て支援の内容や求人の数、利便性等も大きく変わって来ます。

各々の地域の取り組みや情報が無い中で移住をすると不便な暮らしを強いられる可能性もあります。

移住を本気で考えているのであれば、自分の家族や自分の条件をしっかり満たしてくれる環境が良いですよね。

今回は下記を中心にまとめました。

  • 沖縄北部の市町村の移住について
  • 沖縄北部の目的別のオススメ移住地
  • 沖縄北部の地域7つを紹介

沖縄北部の市町村をそれぞれ調べてみると沖縄北部に住むことのメリット・デメリットも見えてきました。ぜひ最後までご覧ください。

沖縄北部の市町村の移住についての記事一覧

下記リンク先に詳細の解説記事を書いています。

目的別の沖縄北部のオススメ移住先市町村

目的別の沖縄北部のオススメ移住先をまとめました。

便利に暮らすのにオススメな沖縄北部の市町村

沖縄県名護市
理由→空港まで1時間半程でアクセスしやすい。人口も多く買い物先がたくさんある。

子育てにオススメな沖縄北部の市町村

沖縄県金武町
理由→子育て支援金の種類が多く他の地域ではみられない支援内容あり。

のんびり暮らすのにオススメな沖縄北部の市町村

沖縄県大宜味村
理由→7割が森林の地域で自然が多く海も近い。

沖縄北部の市町村の特徴をまとめました。

沖縄北部の市町村(7つ)の特徴や詳細を解説していきます。

沖縄県国頭村の特徴 

人口 1.601人(2023年10月時点)
人口密度 19.6人
那覇空港までのアクセス 車で約1時間45分
(約95キロ)
米軍基地の有無 有(北部訓練所)
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 米軍がある為、騒音被害あり
家賃 1k:29,000円
2LDK:35.000円
3LDK:45.000円
6LDK:28,0000円※定住促進住宅

森林を多く占める国頭村。海とも面しており、陸・海・空を満喫できる穏やかな土地です。日本一の生産量を記録しているパイナップルは非常に甘くて美味しいと好評ですよ。

米軍基地がある為、騒音が気になる方はオススメできませんが、自然も多く子育てに向いている村です。数は少ないですが、保育園、幼稚園から中学校まであり、高校や大学は東村にはないので村外に出て進学する形になります。

現在、賃貸物件が少なく気軽に引っ越しをする事は難しい状況です。その為、定住促進住宅の整備がされているので移住を考えている方は、まず村役場に問い合わせする事をオススメします。

求人情報を確認しましたが、あまり多くない印象。フリーランスで活動されている方は問題ありませんが、2023年11月時点で8件のみ。現地で働く事を考えている人は、事前に下調べする事をオススメします。

≫国頭村の詳しい記事はこちら

沖縄県大宜味村の特徴

人口 3.013人(2023年10月時点)
人口密度 47.4人
那覇空港までのアクセス 車で約1時間30分
(約93キロ)
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 特になし
家賃 1DK・1LDK:180,000円
2DK・2LDK:220.000円

沖縄北西部に位置する大宜味村は森林が7割以上占める自然豊かな村。地域産業としてシークァーサーの生産量は日本一となっています。2021年には世界自然遺産として登録された他、世界5大長寿地域の一つになっている地域です。

東村、国頭村、名護市と隣接されており、那覇空港まで約1時間半程。都会からやや離れている為、交通の便が悪い事や、学校が少ない事がデメリットとしてあげられます。

しかし天然記念物に指定されている宜味御獄のビロウ群落等の文化財や、豊かな自然を身近で満喫できるため、伸び伸びした子育てをしたい方にオススメですよ。

大宜味村の求人は非常に少ないため、移住時は事前に調べる必要がありますが、フリーランスで働いている方は問題ないでしょう。家賃もやや高い印象がある為、自分の年収に基づき生活を考えた方が良さそうです。

≫大宜味村の詳しい記事はこちら

沖縄県名護市の特徴

人口 64.490人
人口密度 292人
那覇空港までのアクセス 車で約1時間30分
米軍基地の有無 4箇所有
(キャンプ・シュワブ、辺野古弾薬庫、キャンプ・ハンセン、八重岳通信所)
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 米軍がある関係で、騒音被害あり
家賃 1k、1DK:30,000円
1LDK、2DK:50.000円
2LDK、3DK:58.000円
3LDK、4DK:74,000円

名護市は北東は大宜村や東村、北西は本部町、南西は宜野座村と隣接する位置にあり、那覇空港から車で約1時間半の場所にあります。

名護市内の約33%が米軍基地となっており、米軍基地がある地域の中で比較的占めている割合が大きい地域となっています。辺野古周辺でオスプレイを含む米軍の飛行訓練等が行われており、この10年で騒音が目立ってきている状態です。

治安状況では時々不審者等の情報等はありますが、目立った事件はありません。

子育てをする環境として名護城跡公園を始め、病院等も数多くありますが、待機児童数が多く沖縄県内では名護市の待機児童がワースト1位という残念な結果が出ています。小さい子供がいる家庭は事前に市役所に問い合わせたほうが良いでしょう。

≫名護市の詳しい記事はこちら

沖縄県本部町の特徴

人口 12,974人(令和5年8月時点)
人口密度 約230人
那覇空港までのアクセス 車で約90分
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 目立った騒音被害なし
(観光地で騒音被害あり)
家賃 1k:33,000~60,000円
1DK~1LDK:50,000~190,000円
2DK~2LDK:50,000~230,000円
3DK~3LDK:58.000~250,000円

観光地として人気の町の本部町。マリンアクティビティを始め人気スポットの沖縄美ら海水族館がある有名な場所です。那覇空港までは車で約1時間半の位置にあり、観光客で通年賑わっています。

観光客も多いため、渋滞はシーズンによって多く発生している印象。特に夏休みやゴールデンウィークは注意が必要です。治安状況は目立った事件はありませんが、騒音トラブルとして観光客が多い場所ではやや気になる方もいるようです。

本部町は子育てをしやすい場所としても定評があり、待機児童は0。幼稚園や小学校、中学校の給食費が無料であったり、大きなイベントも多くある地域なので子供にとっても親にとっても過ごしやすい場所だと言えます。

物件も件数は多くあり、家賃は比較的安い印象。本部町の人口が多いこともあり求人情報も多いです。移住を考えている方にはオススメの町だと言えるでしょう。

≫本部町の詳しい記事はこちら

沖縄県恩納村の特徴

人口 11.285人(2023年10月時点)
人口密度 213.9人
那覇空港までのアクセス 車で約1時間45分
(約95キロ)
米軍基地の有無
(キャンプ・ハンセン、金武ブルー、ビーチ訓練所)
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 騒音被害あり
家賃 1k、1R:32,000~105,000円
1DK、1LDK:39,000~150,000円
2DK、2LDK:55,000~300,000円
3DK、3LDK:50,000~250,000円

沖縄県国頭郡恩納村は世界一サンゴに優しい村をめざしており、自然環境の保全と育成を積極的に行っています。SDGsの達成に向けた優れた取り組みを行う市として選定をされ、自然保全の取り組みを評価されている地域です。

那覇空港まで車で50分程の位置にあり、アクセスも比較的しやすいです。観光客も多くリゾート地として有名ですよ。

子育て支援に関しては待機児童は0となっていますが、保育士の人材不足が大きな問題となっています。令和5年度の情報によると保育士不足により現在一時保育が休止になっている状況です。保育士を募集していますが、なかなか集まっておらず状況改善はしていないようですね。

小学校や中学校は非常に少なく、高校はありません。先々進路について話し合いが必要になってくると予想されるので、その点も注意が必要です。

≫恩納村の詳しい記事はこちら

沖縄県宜野座村の特徴

人口 6,341人(令和5年10月時点)
人口密度 約200人
那覇空港までのアクセス 車:
高速道路使用時は約1時間
一般道路を使用時は約2時間
米軍基地の有無
(キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブ)
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 米軍がある為、騒音被害あり
家賃 1ルーム、1k:25,000~46,000円
1DK、1LDK:39,000円~46,000円
2DK、2LDK:39,000~190,000円
3DK、3LDK:45,000~130,000円

宜野座村は、沖縄県の中央に位置します。那覇空港まで車を利用すると高速道路を使用した場合は約1時間程なのでアクセスはしやすいです。

宜野座村は空港など都市部に出やすい事や、観光客が比較的少ないためゆったり過ごせる事から、穏やかに過ごしたい人にオススメです。しかし病院や買い物先が少ない事や、米軍訓練所があることによる騒音問題が発生している為、利便性を求める人や訓練が気になる方はオススメできません。

家賃は場所は間取りによって幅広く変わりますが、安い物件が多いです。物件数も多く紹介されている事が多いため、選択肢が多く選びやすいですよ。

子育て支援も力を入れており、村立の幼稚園、小学校から中学校の給食費は無料。小学生の放課後は、児童クラブも設備されています。

待機児童も平成31年度以降は0人を更新しており、ワーママにも嬉しい仕事との両立が叶えられそうですよ。高校や大学はかなり少ないため、進路を選択する際は早めに相談をする必要があるでしょう。

≫宜野座村の詳しい記事はこちら

沖縄県金武町の特徴

人口 11,477人(2023年10月時点)
人口密度 303.3人
那覇空港までのアクセス 車で約1時間
米軍基地の有無
(キャンプ・ハンセン、金武レッド・ビーチ訓練所、金武ブルー・ビーチ訓練所)
治安状況 過去に事件あり
騒音状況 騒音被害あり
家賃 1R、1K:30,000~40,000円
1DK、1LDK:32,000~49,000円
2DK、2LDK:35,000~215,000円
3DK、3LDK:67,000~300,000円

沖縄県金武町はうるま市や宜野座村と隣接する沖縄本島の東海岸に位置しています。金武町の米軍基地の面積金武町の約60%を占めており、米軍が多く見受けられるのも特徴です。

最近は大きな事件はありませんが、過去に駐車していた車へ銃弾が当たる事件や、照明弾が落下するというような事件も確認されています。

子供の出生率は全国トップクラスです。出産をすると子育て支援事業では珍しい「子育て激励金」が配布されたり、虫歯がない子供へ最大3万円の奨励金が渡されるなど、子供に手厚く親へのサポート支援が充実していますよ。

小学校、中学校はありますが高校や専門学校等はほとんど無いため、進路選択の際は早めに情報収集をした方が良さそうですね。

現段階では求人は700件ほど募集がかかっており、ホテルの清掃員や専門職など幅広い職種がある為仕事を選ぶ際は困る事はないでしょう。

年収も沖縄県全体の平均より高い傾向にあり職種や勤務年数により多少変わりますが、生活には問題ないといえます。

≫金武町の詳しい記事はこちら

まとめ

いかがでしたか?沖縄北部の各市町村の住みやすさをまとめました。概要は下記の通りです。

  • 地域により支援事業が変わる
  • 観光客が少なく静かな地域もある
  • 高校や専門学校が地域によってはない

移住するにあたって生活基準で絶対に外せないポイントやこだわりはありますよね。地域によって支援事業が変わったり、スーパーが多かったり、空港から離れていたりと条件も大きく変わって来ます。

沖縄北部の地域は比較的空港から離れている印象がありますが、空港から近すぎると騒音被害にあったり、ゆっくり過ごせない可能性もあるので空港を頻繁に利用しない方や、ゆったり過ごしたい方にはオススメですよ。

気になる方は是非調べて見てくださいね。