沖縄離島の住みやすさ

沖縄移住に沖縄離島はどう?住みやすさを徹底解説!

移住先に沖縄の離島を考えている人は多いのではないでしょうか。綺麗な海に囲まれた島でゆっくり生活することに誰もが憧れますよね。

しかし、本気で移住をするとなれば居住地や仕事先等様々なことを知る必要があります。今回は以下の3点を中心にまとめました。

  • 沖縄離島の目的別のオススメ移住先は?
  • 仕事はどれくらいある?給料は?
  • すぐに住める物件や学校はある?

調べてみると離島ならではの良さや住むにあたっての課題が見つかりました。これから移住を考えている人に役立つ情報をまとめたので早速見ていきましょう。

沖縄離島の市町村の移住についての記事一覧

下記リンク先に詳細の解説記事を書いています。

目的別の沖縄離島のオススメ移住先市町村

沖縄離島の目的別のオススメ移住先を紹介します。

便利に暮らすのにオススメな沖縄離島の市町村

沖縄県宮古島市

離島でありながら求人情報は約2000件あり。人口も多いため買い物スポットも離島の中では盛んな方です。

子育てにオススメな沖縄離島の市町村

沖縄県石垣市

病院も数が多く学校がしっかり整備されており、公園もあります。石垣市も人口が多いため子供同士の交流も期待できます。

のんびり暮らすのにオススメな沖縄離島の市町村

沖縄県北大東村

人口が約550人と非常に少なく、騒音被害もありません。車やガヤガヤした人混みもありませんので、海や優しい風の音のみ広がる地域です。

沖縄離島の市町村の特徴をまとめました。

沖縄離島の市町村の特徴や詳細を解説していきます。

沖縄県 伊江村

人口 3,948人
人口密度 173人/km²
那覇空港までのアクセス 車+フェリー→2時間20分
米軍基地の有無

(伊江島補助飛行場)

治安状況 目立った事件なし
騒音状況 米軍による騒音被害あり
家賃 1K:38,000円
2LDK:70,000円

伊江島は観光スポットとして有名なタッチューや伊江ビーチ等があり、透き通った海に囲まれています。離島ではあるものの、本島までフェリーで約30分ほどでアクセスがしやすく日帰りで訪れる観光客も多いですよ。

幼稚園から中学校まではありますが、高校から大学、専門学校が無いため本島に出る必要があります。離島特有ではありますが、本島に比べると物価も高くアパート等の物件も調べた時点で2件しかありません。

求人情報を調べたところ約30件ほど掲載されており、特に観光業が多く募集していました。正社員の平均月収は約22万程ですが募集職種に偏りがある為、本島に出て就職することも考えた方がいいでしょう。

公園やビーチは設備されている為子供は伸び伸び過ごすことができそうです。

≫伊江村の詳しい記事はこちら

沖縄県 竹富町

人口 4,258人
人口密度 11,8人/km²
那覇空港までのアクセス フェリー:竹富町から石垣島(10分~15分)
飛行機→約1時間
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 無し
家賃 町営団地(規定あり)

竹富町は日本一早い海開きがあることや、治安がよく交番の数も少ない事で有名ですね。日本最南端の町でもあり自然そのままを感じることができる地域です。

買い物スポットは個人経営のお店のみなので、必要に応じて本島まで出る必要があります。フェリーや飛行機を利用し石垣市を経由しなくてはいけないので、多くの人はまとめ買いをしていますよ。

竹富村は物件情報が非常に少なく、町営団地の募集がメインです。町営団地も空き状況が少なく入居には条件を満たさないと入れません。移住を考えている人は事前に調べておく必要があります。

竹富村の各島の全体の求人情報は約1,000件掲載されており、約6割が観光業でした。地域によって募集件数が偏るため、定着した仕事を探すには時間を要するでしょう。

小中一体型の学校が主で高校からはありません。自然が多く伸び伸びできますが、進路選択時は本島に通うことを視野に検討する必要があります。

≫竹富町の詳しい記事はこちら

沖縄県 与那国町

人口 1,694人
人口密度 58/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機で約1時間
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況
家賃 該当なし

(移住者向けのアパート有)

与那国町は日本最先端の町であり、夕日が日本で最後に沈む地域です。那覇空港まで飛行機で1時間程。

コバルトブルーの海に囲まれ静かに過ごすには最適の場所ですが、買い物スポットや、求人情報が非常に少ないです。アパート等もないため気軽に移住するには難しいでしょう。移住者向けの住居を用意してあるので移住希望の人は早めに調べることをおすすめします。

与那国町の公園は1つしかありませんが、小中学校の給食の無料化、小学4年生〜中学3年生は塾が無料で利用できる等独自の支援が行われています。子育てするには味方になってくれる存在といえます。

≫与那国町の詳しい記事はこちら

沖縄県 多良間村

人口 1,067人
人口密度 50人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機:多良間村→(約20分)宮古空港→(約40分)那覇空港
米軍基地の有無 なし
治安状況 目立った事件なし
騒音状況
家賃 該当なし

多良間村は人口1,067人という小さな村です。観光客も比較的少なく騒音トラブルもありませんが、伝統行事に力をいれており8月踊りやスツウプナカが開催されることで有名ですよ。

静かな地域で移住をしたい人もいると思いますが、多良間村自体にアパートがありません。ですが定住住宅の入居を募集しており移住者支援の取り組みが行われています。募集は不定期で行われる為、事前に自治体へ確認した方がいいでしょう。

多良間村の求人数は少なく、主に求人の内容は黒砂糖の製造業等でした。地域柄の仕事とはなりますが大自然の中で働きたい方にはおすすめです。

≫多良間村の詳しい記事はこちら

沖縄県 石垣市

人口 50,151人
人口密度 208人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機で約1時間
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況 観光客による騒音あり
家賃 1R~1LDK:40,000~55,000万円
2DK~2LDK:60,000~70,000円3DK~3LDK:80,000~100,000円

石垣市は観光地として多くの人が訪れます。離島でありながらも、買い物スポットや病院、幼稚園や小学校等数が多く生活するには不便はないでしょう。求人情報の半数以上は観光業や水産業、畜産業がメインとなりますが求人数は約1,000件程掲載されてました。

観光地として盛んな為、観光客による騒音被害が出ています。また歓楽街付近でもマナーの悪い運転や酔っぱらい等を見かけることが増えていますので注意が必要です。

那覇市に比べると家賃は安い傾向にありますが、物件数は少ないです。特に家族向けの物件の数は限りがありますので状況によっては「石垣市空き家バンク制度」を活用しましょう。

≫石垣市の詳しい記事はこちら

沖縄県 宮古島市

人口 55,685人
人口密度 272,3人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機:約50分
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況
(宮古島分屯基地)
家賃 1R~1LDK:50,000~65,000円
2DK~2LDK:65,000~75,000円
3DK~3LDK:80,000~90,000円

宮古島は離島ではありますが島民が多く、病院や買い物スポットが充実しています。幼稚園や小学校~高校まであり、公園もあります。生活をするにあたって隣の島まで移動をしなくてはいけないという状況はないので安心して生活できますよ。

求人情報を調べると約2,000件程ヒットしました。主に観光業がメインとなっておりますが、病院や福祉施設等の職員も募集しており募集の幅は大きいです。

少し気になるのが騒音被害がある事です。具体的には宮古島分屯基地によるヘリコプターの騒音や酔っぱらいによる大声等、地域によって不快に感じる部分もありますので、移住時は前もって調べておきましょう。

≫宮古島市の詳しい記事はこちら

沖縄県 久米島町

人口 6,786人
人口密度 107人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機:約30分

車+フェリー:約3時間30分

米軍基地の有無
(久米島射爆撃場、鳥島射爆撃場)
治安状況 目立った事件なし
騒音状況
家賃 1R~1LDK:32,000~48,000円
2DK~2LDK:35,000~50,000円
3DK~3LDK:58,000~63,000円

久米島は東洋一美しい海に囲まれており、どこを見てもコバルトブルーの海を見ることができます。島からわずか30分ほど船を走らせたところに4m弱のサメが泳いでいることもあるそうですよ。

那覇空港まで約30分ほどの距離にありアクセスはしやすいです。年々移住者は増加傾向にあり空き物件が見つからない事も増えています。家賃自体は非常に安く暮らしやすいですが、日用品や食品はやや高い為、生活のやりくりはしっかり考えた方がいいですね。

小さな島という事もあり、求人数は約30件ほど。主に観光業が多いですが介護スタッフや保育士等福祉関係の求人も多く見受けられます。正社員の平均月給は19万とやや低いので高収入は得られないでしょう。

≫久米島町の詳しい記事はこちら

沖縄県 渡嘉敷村

人口 718人
人口密度 37人/km²
那覇空港までのアクセス フェリー:約1時間10分(高速船:約40分)
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件なし
騒音状況
家賃 該当なし

渡嘉敷村はわずか人口が約700人という小さな村です。沖縄本島までフェリーで約1時間10分の距離にあり観光客も訪れますが、静かな地域です。時期になるとザトウクジラが出産のために渡嘉敷村近辺に集まるためホエールウォッチングの聖地としても有名ですよ。

自然豊かな地域でのんびり暮らしたいと思う人も多いですが、結論から話すと現段階では移住先とするアパート等はありません。令和6年に移住者向けの居住地が完成するという情報もあるので、まずは役場に問い合わせてみましょう。

渡敷嘉村には買い物スポットが少なく病院はありません。唯一診療所がありますが、大きな病気等の場合は本島まで通う必要があります。持病を持った人は色んな情報を得てから移住を検討した方がいいでしょう。

≫渡嘉敷村の詳しい記事はこちら

沖縄県 座間味村

人口 895人
人口密度 52人/km²
那覇空港までのアクセス フェリー:約2時間(高速船:約1時間)

泊港から車で約20分前後

米軍基地の有無
治安状況 目立った事件無し
騒音状況 米軍機による騒音被害あり
家賃 該当なし

(定住促進住宅のみ)

座間味村は20余りの島から成り立つ人口895人の島です。那覇空港までフェリーの高速船で約1時間かかります。慶留間ブルーという日本一綺麗な海が見える慶留間小中学校は有名ですね。

魅力のある島ですが、現在アパート自体がほぼありません。座間味村は定住促進住宅のみ住居人を募集していますが数々の条件をクリアしなければ入居はできないので、すぐに移住するのは厳しいでしょう。

村内には診療所はありますが、大きな病院は無いため緊急時は本島まで向かう必要があります。買い物スポットも個人経営のお店が多く夜中に営業しているお店はありません。利便性を求める人は生活が不自由に感じる可能性が高いです。

≫座間味村の詳しい記事はこちら

沖縄県 粟国村

人口 645人
人口密度 84,3人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機:約25分

車+フェリー:約2時間20分

米軍基地の有無
治安状況 目立った事件無し
騒音状況
家賃 該当なし

手つかずの自然が残る粟国村。那覇空港まで飛行機で約25分と気軽にいける位置にあります。人口はわずか645人と少なく騒音被害もない為、ゆったりとした時間をすごすことができます。

現在空き物件は0件となっており、求人数もわずか4件の為すぐに移住することは難しいかもしれません。しかし保育園から中学校まであり公園や綺麗な海がある為、のびのび子育てしたい人にはオススメですね。

平均月収は155,000円と平均月収より低いです。離島ということもあり物価が本島より高いため、生活基準をしっかり合わせる必要があります。

小さい島ですが伝統行事に力を入れています。島民同士イベントを通して仲がよくなることもあるそうですよ。人間関係をうまく構築できる人はすぐにこの粟国村に溶け込むことができるでしょう。

≫粟国村の詳しい記事はこちら

沖縄県 南大東村

人口 1,201人
人口密度 42人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機:約1時間

フェリー:約13時間

米軍基地の有無
治安状況 目立った事件無し
騒音状況
家賃 該当なし

南大東村は元は無人島で約120年前に開拓された島です。海に囲まれた島ですが、観光地として名物となるようなビーチはなく島の周りは崖になっているのが特徴です。

那覇空港まで飛行機で約1時間の位置にあるので観光客も見られますが、海ではなく東洋一美しいと言われる鍾乳洞等をメインに楽しむ人が多いですね。

保育園、幼稚園は1園ずつで小中学校が1校あり子供が少ないながらも、静かな地域に元気な笑い声が広がっています。

買い物スポットは個人経営のお店がメインです。最低限の生活用品はありますが、台風等の自然の影響により本島から物資が届かないこともあるので注意が必要です。

≫南大東村の詳しい記事はこちら

沖縄県 北大東村

人口 547人
人口密度 42人/km²
那覇空港までのアクセス 飛行機:約1時間

フェリー:約15時間

米軍基地の有無
(沖大東射爆撃場)
治安状況 目立った事件なし
騒音状況
家賃 該当なし
(移住者向け住居あり)

人口わずか547人の北大東村は1名の警察官しか常駐していない穏やかな村です。治安もよく騒音トラブルもないこの島は沖縄県で2番目に人口が少ない村なのでゆったり過ごすことができますよ。

元々居住アパート等が少なく募集中の住居を探すのは難しいですが、移住者向けの北大東村定住住宅が整備されています。移住を考えている人は募集時期等を詳しく調べてみましょう。

離島特有ではありますが買い物スポットはほとんど個人店です。コンビニや大型商業施設もないため利便性を求める人は慣れるまで時間がかかるでしょう。

求人情報の多くはサトウキビ栽培漁業等がメインです。平均年収は那覇市より高い340万となっており離島だから給料が低いというような固定概念はなくて良さそうです。

≫北大東村の詳しい記事はこちら

沖縄県 伊平屋村

人口 1,405人
人口密度 68人/km²
那覇空港までのアクセス フェリー:約1時間20分
米軍基地の有無
治安状況 目立った事件無し
騒音状況
家賃 該当なし

(移住者向け住宅あり)

伊平屋村は那覇空港までフェリーで約1時間20分の位置にあります。飛行機はなくフェリーが唯一の移動手段です。

治安もよく騒音トラブルも確認されない伊平屋村は、島の7割が山で成り立っており手つかずの自然が多いところなので心を癒したい人に特にオススメです。

求人の内容の多くは農業や観光業です。職種に偏りがあり本島に通い仕事をしたいと考える人もいるかもしれませんが、本島までの移動手段がフェリーのみなので天候に左右されやすいです。現地で仕事を探す場合は予め調べておく必要があるでしょう。

物件の数も元から少ないため、現在募集している物件は0件です。しかし伊平屋村定住促進住宅が整備されているので、移住を検討している人はまず役場へ確認することをオススメします。

≫伊平屋村の詳しい記事はこちら

沖縄県 伊是名村

人口 1,281人
人口密度 約80人/km²
那覇空港までのアクセス フェリー+車:約3時間
米軍基地の有無
治安状況 目立った時間無し
騒音状況
家賃 該当なし

コバルトブルーが広がる伊是名村は、穴場スポットで比較的観光客が少ない村です。人口も少なく家同士が離れているのでどこを歩いても静かで穏やかな場所が続きます。

那覇空港まではフェリーで約1時間+車で約2時間とやや時間がかかってしまい飛行機もありません。すぐに動きが取れない可能性もありますが、離島ならではの環境をしっかりと理解していればストレスはないでしょう。

現在、居住募集をかけている物件はありません。過去に定住促進住宅の募集があったようですが不定期で行われる為、随時役場に確認することをオススメします。

買い物スポットは限られていますが、イオンのネットスーパーを利用し生活をしている人も多いです。1日1回のみの利用となりますが、買い物スポットが限られている為、このサービスは非常に活躍していますよ。

≫伊是名村の詳しい記事はこちら

まとめ

いかがでしたか?沖縄の離島に住むにあたってメリット・デメリットがはっきりしたと思います。今回わかったことは以下の3点です。

  • 各離島で沖縄本島までの移動手段が違う
  • 居住地を探すまで時間がかかる可能性あり
  • 仕事先に偏りがある

離島は穏やかな時間が流れていますが、コンビニ24時間営業のスーパーはないので利便性を重視するのであればオススメはできません。

しかし、離島ならではのゆったりした暮らしや島民の優しさに触れる機会は他では経験できないでしょう。日々何かに追われている生活から自分の為に穏やかな時間を取り入れてもいいかもしれませんね。

是非興味のある方は役場などのホームページで情報を集めてみてくださいね。