今回は沖縄移住にかかる費用の目安について解説します。リゾートライフで人気の沖縄移住ですが、実際に引越しや住居の契約、そして沖縄での新生活をスタートさせるには、ある程度まとまった費用の事前準備が必要です。
今回の記事では、
- 沖縄移住に費用はいくら必要なの?
- 沖縄の生活費の目安を知りたい
- 費用を抑えるコツを教えてほしい
など、沖縄移住にかかる費用の目安についての基本情報から、費用を左右する賃貸物件の相場までをわかりやすく解説しています。
また、記事の最後には沖縄移住にかかる費用を安く抑える対策もお伝えしています。
今回の記事は移住に向けた上手な費用の見通しの立て方がわかる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
沖縄移住にかかる費用の目安
沖縄移住にかかる費用の目安は、単身の場合で75万円ほどです。移住する都市や時期、引っ越す人数などで異なるため目安となりますが、事前にある程度のまとまった費用が必要です。
沖縄県への移住を検討する際は、まずは移住にかかる費用と、沖縄移住後にかかる毎月の生活費を合算して費用の見通しを立てましょう。
主な沖縄移住にかかる費用は、次の通りです。
- 引越し費用
- 車の輸送費用
- 沖縄への渡航費
- 家具・家電の購入費用
- 賃貸住宅の初期費用
- 毎月の生活費
ここでは、沖縄移住にかかる費用のそれぞれについて解説します。
1 引越し費用
沖縄への引越しにかかる費用は、10万円~50万円前後です。
沖縄県への引越しには、船や飛行機で荷物を送るため引越し費用の相場は高めです。また引越し費用は荷物の量や引越し時期、荷物を送る方法によっても大きく変動します。
引越し方法は3通りです。
- 引越し業者
- ゆうパック
- 宅配便
たとえば、夫婦とお子さんのいる家族構成で使い慣れた机などを引越し業者に依頼して運送する場合には、引越し費用を多めに見積もることになります。一方で、単身で荷物が少なければ、ゆうパックや宅配便のみで済ませられるので費用をグッと抑えられます。
さらに、次の項目で紹介しますが、荷物を最小限に抑えれば、マイカーの輸送と一緒に荷物を運べるため、その分引越し費用をかけずに済みます。それから、できるだけ費用を抑えるためには、繁忙期や週末を避けるなど時期を調整することです。
また、各引越し業者の見積もりは引越し料金の比較サイトを利用してみるのもおすすめです。
2 車の輸送費用
沖縄への車の輸送費用は、普通車1台あたり6万円ほどが目安です。
自家用車を沖縄へ運ぶには、運送業者に依頼しフェリーでの輸送が一般的です。費用は沖縄までの距離や、車のサイズによっても変動します。
ここでのおすすめは、できるだけ自家用車への積載可能な業者を選ぶことです。こうすることで自家用車に引越しで送る予定の荷物も詰め込めるため、引越し費用を抑えられるます。
3 沖縄への渡航費
沖縄への渡航費の相場は、一人あたり5万円ほどです。
沖縄への飛行機代は、片道一人あたり平均して15,000円です。それから、沖縄移住に向けた事前の下見や体験移住でかかる、少なくとも一往復分の飛行機代も見積もっておきましょう。
時期を調整すれば費用を抑えられるため、費用を抑えたい人は繁忙期を避けましょう。フライトやホテルなどはシーズンにより料金が変動し、渡航の時期によって大きく費用が変わってきます。
また、格安航空会社で知られるLCCを利用してみるのもおすすめです。
4 家具・家電の購入費用
現地での家具・家電の購入費用には、20万円から30万円ほどが目安です。
大型の家具や家電については、今使っているものをなるべく持っていくことがおすすめです。引越し費用も気になるところですが、結果的には費用の節約につながります。
移住後に新調する家具や家電については、現地のホームセンターやリサイクルショップで購入できます。
5 賃貸住宅の初期費用
賃貸住宅の初期費用の目安は25万円~30万円です。
住居費には毎月の家賃のほか、初期費用が含まれます。賃貸物件を契約する際にかかる初期費用は、家賃の5か月分~6か月分ほどです。
初期費用とは、賃貸物件を契約する際にかかる費用です。敷金や礼金、前家賃、仲介手数料にそれぞれ家賃の一か月分ほどかかるほか、管理・共益費、賃貸保証料、火災保険料、消毒料、鍵交換費用などの諸費用も含まれます。
沖縄では礼金のない物件も比較的多いです。この件については、最後の「沖縄移住にかかる費用を安く抑える対策」にて詳しくお伝えします。
6 沖縄移住に必要な生活費
沖縄での1か月あたりの生活費は、単身の場合で最低でも20万円はかかります。
社会情勢による光熱費やガソリン価格の高騰についても、毎月の生活費の見通しを立てる際に注意が必要です。また、毎月の生活費のほか、社会保険料についても忘れずに考慮しておきましょう。
単身にかかる1か月あたりの生活費の内訳と各費用の目安は、下記を参考にしてみてください。
家賃 | 50,000円 |
食費 | 50,000円 |
光熱費 | 15,000円 |
水道料金 | 5,000円 |
通信費 | 10,000円 |
日用品 | 4,000円 |
衣服・美容費 | 20,000円 |
交通費 | 10,000円 |
車両保険費 | 6,000円 |
医療費 | 10,000円 |
交際費 | 20,000円 |
沖縄の地域ごとの家賃相場
結縄移住の費用において、住居にかかる費用が大きく占めることがわかりました。そこで、ここからは沖縄の地域ごとの家賃相場について解説します。
全国賃貸管理ビジネス協会によると、沖縄県の家賃相場は1部屋(1K・1DK・1LDK)45,513円です。全国平均と比較すると低めですが、沖縄県全体の家賃相場はほぼ平均的な水準といえます。
1部屋 | 2部屋 | |
沖縄県 | 45,513円 | 56,044円 |
全国平均 | 51,281円 | 58,551円 |
参考:全国賃貸管理ビジネス協会「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」
沖縄県の地域ごとの家賃相場
沖縄県の主な地域ごとの家賃相場は次の通りです。ここではワンルームと1K/1DKの家賃を各エリアごとに比較してみます。
那覇市を中心に都市部は他のエリアと比較して家賃が高めな一方で、地方になるにつれて家賃が手頃になっていることがわかります。
ワンルーム | 1K/1DK | |
那覇市 | 4.9万円 | 5.3万円 |
浦添市 | 4.9万円 | 5.0万円 |
豊見城市 | 3.9万円 | 4.7万円 |
宜野湾市 | 3.7万円 | 4.6万円 |
糸満市 | 3.3万円 | 4.7万円 |
沖縄市 | 4.1万円 | 4.2万円 |
名護市 | 3.0万円 | 4.1万円 |
沖縄移住ビギナーにも住みやすい都市
沖縄移住を成功させる一歩として、まずは住みやすいエリア選びが重要です。住まいを決める際には家賃の手頃さだけでなく、買い物や通学、通院など生活の利便性も考慮して選ぶことをおすすめします。
そこで、沖縄移住ビギナーにも住みやすい那覇市、それから隣接する浦添氏・豊見城市について紹介します。
- 那覇市
- 浦添氏
- 豊見城市
那覇市
はじめに紹介する都市は那覇市です。
県庁所在地である那覇市は、公共交通機関が整っているため交通の便の良さで知られます。車社会といわれる沖縄ですが、とくに県庁前付近はバスやモノレールが走り、マイカーのない移住者やシニア層にもおすすめです。
また、市街地のためオフィスや商業施設、スーパーや病院などが集まっています。那覇市は利便性の高さや、都内の中心街を思わせる生活に必要な施設の充実ぶりは、初めて沖縄に移住する方にも生活しやすいエリアです。
浦添市
次に紹介する都市は浦添市です。
浦添市は那覇市に隣接し、県内では那覇市に次いで人口密度の高いエリアです。那覇市のヘッドタウンとして知られる浦添市は、閑静な住宅街が広がり家族連れに人気があります。ショッピングセンターや学校も多く、住みやすさが好評です。
豊見城市
さいごに紹介する都市は豊見城市です。
豊見城市も那覇市に隣接した都市です。こちらも那覇市のヘッドタウンとして知られ、中心地へのアクセスが良く人気があります。自然と都会が調和したような街の雰囲気が人気を集め、県内の住みよさランキングで1位に輝いたことのある人気の都市です。大型スーパーなどの施設が数多く、利便性の高さが特徴です。
沖縄移住にかかる費用を安く抑える対策
ここまで沖縄移住にかかる費用や移住後の生活費についてお伝えしてきましたが、沖縄移住には想像以上に費用がかかると感じた方もいますよね。
最後にお伝えするのは、沖縄移住に向けて少しでも費用を抑える方法についてです。
- 賃貸物件の初期費用を抑える方法
- 引越し費用を抑える方法
- 移動交通費を抑える方法
沖縄移住にかかる費用を大きく占めている住居費や引越し費用など、工夫次第で効果的に節約できます。以下、それぞれ説明していきます。
対策①:賃貸物件の初期費用を抑える方法
賃貸物件の初期費用を抑えたい方は、敷金・礼金ゼロの物件を契約しましょう。
敷金と礼金にはそれぞれ家賃の1か月分ずつかかるため、こうすることで家賃の2か月分ほどの出費を抑えられます。
対策②:引越し費用を抑える方法
引越し費用を抑えるおすすめの方法は3つあります。
1 繁忙期や週末を避けて引越す
引越しは繁忙期を避けて調整しましょう。引越し費用は時期によって大きく変動します。日程の調整をして繁忙期(3月~4月)を避ければ引越し費用を抑えられるためおすすめです。
2 引越し業者を決める際は複数社の見積もりを比較する
引越しの見積もりについては、事前にいくつかの引越し業者の見積もりを比べることをおすすめします。手軽な方法としては、オンラインでも比較サイトがありますので、各社の引越し料金の比較の参考にしてみてください。
3 車の輸送は積載可能な業者を選ぶ
車の輸送は積載可能な業者を選ぶようにしましょう。車をフェリーで運ぶ際に自家用車に詰めた荷物を一緒に運んでもらえるため、とてもおすすめの方法です。布団などの嵩のある大きい荷物をマイカーに詰めてしまえば、引越し費用の節約につながりますよ。
対策③:家具・家電費用を抑える方法
家具や家電については引越しの運搬費用もあるため迷うところですが、全ての家具や家電を新調するとなると、相当の費用がかさむのは言うまでもありません。そのため、今使っているものをなるべく持っていく方が費用を抑えられるためおすすめです。
対策④:沖縄への渡航費・移動費用を抑える方法
沖縄への渡航費・移動費用を抑えるおすすめの方法は2つです。
1 日程は観光シーズンや週末を避ける
飛行機代や、下見の際に必要なレンタカー代やホテル代はシーズンによって料金が変動します。交通費や宿泊料金は、閑散期に行動することで費用を大きく抑えられます。
2 LCCを利用する
さらに費用を抑えたい方は、格安航空券で知られるLCCを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は沖縄移住にかかる費用について解説しました。
沖縄での家賃や住居の契約にかかる初期費用、引越し費用や渡航費など、沖縄に移住するのに75万円ほどの費用が必要なことがわかりました。また、移住にかかる費用を少しでも抑える方法や、おおよその沖縄での生活費についても紹介しました。
沖縄県移住に興味のある方はぜひこの記事を参考にして、上手に費用の見通しを立ててみてくださいね。