沖縄離島の住みやすさ

沖縄移住先に多良間村は?住みやすい・環境・メリット・デメリットを解説

沖縄は美しい海、温暖な気候、豊かな自然が魅力のエリアとして知られていますが、その中でも多良間村は移住先として魅力的なエリアです。多良間村は離島に位置し、自然の美しさや独自の文化が広がっています。

しかし憧れだけで移住しては、理想と現実にギャップがあり、失敗したと思う場合もあるので、移住前のしっかりとしたリサーチが大切です。

そこで本記事では、多良間村の住みやすさや特徴、メリット、デメリットをご紹介します。賃貸情報や支援制度も紹介しますので、多良間村での暮らしが自分にマッチしているのかどうかを踏まえて参考にしてみてください。

多良間村の概要と特徴 

多良間村(たらまそん)は、日本の沖縄県に属する村で多良間島(たらまじま)水納島(みんなしま)の2つの島からなります。沖縄県国頭郡本部町にも、水納島という同じ名前の島がありますが、多良間市の水納島とは別の島です。

多良間島は、宮古島から西に67Km、石垣島から北東に約35Km離れた場所に位置する宮古列島の島であり、東西6Km、南北4.3Kmの楕円形をしています。沖縄県の島のなかでは11番目の大きさです。

人口は1,000人ほどで、平坦で広大な土地にサトウキビ畑が広がっています。収穫の時期には、製糖工場から黒糖の甘い匂いが風にのってふんわりと香りますよ。

多良間村ではリゾート開発は行われていないため、観光客は多くありません。手つかずの自然が多く残っており、都会の喧騒から離れてゆったりと過ごすには最適な村です。

 多良間村の場所と特徴

多良間村の場所や各情報を表にまとめましたのでご覧ください。

【多良間村の場所】

【多良間村の各情報】

人口・人口密度 人口:1067人(2023年12月現在)
人口密度:50人/㎢
参考資料:多良間村公式サイト
 

気候

・亜熱帯気候
・年間の平均気候は約23℃であり、1年を通して寒暖の差が小さい穏やかな気候
参考資料:第 5 次多良間村総合計画 基本構想
米軍基地 なし
道路 【一般県道】

沖縄県道205号多良間多良間港線

路線バス 空港・港・夢パティオたらまを行き来する多良間有償バスあり
港湾 前泊港(普天間港)
アクセス 多良間島へのアクセス

【飛行機】
宮古島‐多良間島 約20分(RAC)

※那覇空港や他空港から多良間空港への直行便なし

【フェリー】
宮古島‐多良間島 約2時間(多良間海運)

水納島へのアクセス

【チャーター便】
多良間島‐水納島 約30分

 

 多良間村の治安状況

多良間村はとても治安が良い村です。

ほとんどの島民が顔見知りであることから不審者の発見がしやすいため、長期で不在にする以外、家に鍵をかけることはほとんどありません。

 多良間村の騒音状況

居酒屋や会合などでお酒を飲んだ後に、外で大きな声で話をしている声が聞こえてくることがあるようですが、多良間村は観光客が少なく、大きな商業施設もないので基本的にはとても静かな村です。

 多良間村の渋滞状況

多良間村では、移動の際に車を使うことが多いですが、人口1,000人ほどの村なので、交通渋滞が発生するということはありません。

多良間村に住むメリット・デメリット

多良間村に移住するメリット・デメリットを紹介します。移住の良い面だけでなく、不便な面も踏まえてよく検討してみてくださいね。

 多良間村のメリット

1.手つかずの大自然が多く残っている

多良間村の一番の魅力は手つかずの大自然が多く残っていることです。海は透明度が高く華やかなサンゴ礁が広がり、カラフルな魚たちが優雅に泳いでいます。ダイビングをすれば1mを越す大きなアオウミガメが目の前を泳ぎ、運がよければイルカにも会えますよ。

多良間村は観光地化されていないので、観光客も多くなくまさに自然の楽園そのものです。

2.子育てしやすい環境が整っている

多良間村全体はひとつの家族のようであり、子どもは地域みんなで育てるという感覚が島の人に根づいています。仮にこどもが外で遊んでいても暗くなったら誰かが家まで連れてきてくれる、声をかけてくれる、そんな暖かい島です。

生活圏が狭いという地理的要因もあり、育児支援や子育ての支援が得られやすいのもメリットでしょう。

幼稚園保育費無料、小中学生の給食費無料、漢字や英語などの検定費無料といった、教育支援も充実しています。

3.生活環境が静かである

多良間村は人口約1,000人ほどの村で、観光地化が進んでいませんので観光客も多くありません。

伝統的な史跡や公園はありますが、大きな商業施設はありません。特別な行事がある日以外は、多良間村はとても静かでゆったりとした時間が流れています。

多良間村のデメリット

1.住まい探しが難しい

大手の不動産物件検索サイトでは、多良間村で募集中の賃貸物件はありませんでした。(2023年12月現在)

多良間村では、定住促進空き家活用住宅の住居者募集を行っていますので、多良間村公式ホームページをこまめに確認したり、社宅付きの仕事を検討するのもよいでしょう。

2.総合病院がない

多良間村には沖縄県立宮古病院付属の診療所が1件ありますが、総合病院のような大きな医療施設がありません。

風邪や外傷、高齢者の慢性疾患などあらゆる疾患に対応し、医師や看護師たちが日々島民の健康を守っていますが、診療所で対応できない治療や検査、出産の場合にはフェリーなどを使って宮古病院へ行く必要があります。

3.中学卒業後は島を出なければいけない

多良間村には中学校までしか学校がありません。そのため子供たちは、中学卒業後に進学する場合は宮古島か本島にて下宿生活を送るため、「十五の島立ち」として島外へと出ていきます。

家族からすれば、子どもが元気に島を巣立っていく姿は嬉しいけれど、とても寂しいですね。

多良間村の家賃相場と物件状況

物件の広さ 家賃相場
1ルーム、1K
1DK、1LDK
2DK、2LDK
3DK、3LDK

 

多良間村の物件は、大手不動産検索サイトにて調査したところ、0件でした。(2023年12月現在)

多良間村では定住促進のため、空き家の入居者を募集しています。多良間村公式ホームページで不定期に募集がかかりますので、興味がある方はこまめにチェックしてみてください。

画像引用元:お知らせ 多良間村定住促進空家活用住宅の入居者募集について|多良間村公式ホームページ

多良間村の教育、子育て環境

多良間村では、子どもにかかる費用が無料の場合が多く、子育て支援は充実しています。

さらに「村民は暖かく、家族のように受け入れてくれた」と移住者の声も。地域の人たちは親切で子育てのサポートも期待できますし、美しい自然の中でのびのびと子育てができる環境が整っています。

ここでは、多良間村の子育て支援の内容や子育て環境、幼稚園から大学までの学校を紹介します。

子育て支援の内容

多良間村が行っている子育て支援を紹介します。

産婦人科巡回診察 妊婦さんが定期検診を受ける時毎回島外へ通わなければいけない負担を軽減するため。宮古病院より2ヶ月に1階産婦人科医氏と助産師が来島してくれる
妊婦健康診査、宿泊費補助事業 妊婦検診などで負担した交通費、出産のための宿泊費の助成。出産まで(36週目以降)の宿泊費、一律1泊3.000円
結婚祝い金 結婚成立一組に対して15万円
出産祝い金 第1子・第2子は各5万円、第3子以降は10万円
入学祝金 入学祝金として2万円給付
幼稚園保育料 幼稚園保育料無料
預かり保育費 幼稚園の預かり保育料が無料
給食費 小・中学校の児童の給食費無料
無料塾 小1から中3を対象にした週3回の無料塾
各種検定費 小中学生の感じや英語などの検定費が無料
医療費 高校生まで無料

 

 公園の数や状況

多良間村には整備された4つの公園があり、すべて多良間村の大自然を堪能できる公園です。

多良間を360°見渡せる高台にある「八重山遠見台公園」、目の前に透き通った海が広がる「ふる里海浜公園」、波に浸食された岩が個性的「三ツ瀬公園」、村指定のキャンプ場「多良間村農村公園」など、観光スポットとしても有名です。

都会の喧騒を離れて、静かにのんびり過ごすことができますよ。

 保育園・幼稚園一覧

多良間市には小学校に併設された幼稚園が1か所と保育所が1か所ずつあります。

【保育園】

保育園名 住所 電話番号
多良間保育所 宮古郡多良間村字塩川571‐2番地 (0980)79-2271

 

【幼稚園】

幼稚園は4歳児、5歳児の2クラス構成です。

幼稚園名 住所 電話番号
多良間幼稚園 宮古郡多良間村 字仲筋108 (0980)79-2272

 

小学校一覧

多良間市には小学校が1校、中学校が1校あります。

【小学校】

小学校は1学年1クラス編成で、1学年の児童数は10名から30名程度です。

小学校名 住所 電話番号
多良間小学校 宮古郡多良間村字仲筋108 (0980)79-2212

 

【中学校】

中学校は1学年1クラス編成で、1学年の生徒数は10名から20名程度です。

小学校名 住所 電話番号
多良間中学校 宮古郡多良間村字塩川576番地 (0980)79-2213

 

高校一覧

多良間村には高校がありません。そのため子どもたちは中学を卒業すると多良間市から旅立ちます。「十五の島立ち」と言われ、4月からは親元を離れて宮古島か沖縄本島の高校へ進学することが多いです。

大学・専門学校一覧

多良間村には大学・専門学校はありません。

多良間村は手つかずの美しい自然環境が魅力のひとつですが、大学は近隣の本土に集中していますので、多良間村では中学卒業を機に、子どもたちは島から離れていきます。

多良間村の病院一覧(歯科以外)

多良間村には診療所が1か所あります。診療所は医師と看護師、事務員、補助員の4人が常駐し、村民の健康を支えています。

【多良間村診療所の基本情報】

住所:宮古郡多良間村字塩川162-3

電話番号:0980-79-2101

URL: -

多良間村の買い物スポット一覧

多良間市のおすすめショッピングスポット3選を紹介します。

多良間市で買い物するなら地元のスーパーか空港に併設されている売店がおすすめです。多良間村ならではのお土産を購入するのにも便利ですよ。ぜひ参考にしてみてください。

多良間島特産品直売店(多良間空港内)

多良間空港内にある「多良間島特産品直売店」には、多良間島産の食材を使った加工品が並びます。

多良間特産の黒糖を使ったお菓子「たまらんぼー」や、の花をイメージした多良間の代表的なお菓子「花ぱんびん」が大人気!多良間を訪れたなら忘れずに買っておきたいお土産です。

注意点は、多良間島特産品直売店は飛行機の離発着の時間帯にしかオープンしていないこと。多良間島に着いた時や多良間島を離れる時に、ぜひよってみてくださいね。

画像引用元:多良間村公式ページ

【多良間島特産品直売店の基本情報】

住所:沖縄県宮古郡多良間村仲筋2351-7

営業時間:飛行機の離発着時

電話番号:-

URL:-

 

 Aコープたらま店

Aコープたらま店は、役場近くにあります。

小さい店舗ながら雑貨から食料品まで取り扱っているので、品揃えはバランスが良いです。ただし天候などの影響で船が欠航になると品薄になるのでご注意ください。

多良間村ならではのお土産を購入できますし、たいていのものは揃いますので、島内でのお買い物にはかなり重宝します。クレジットカードの利用も可能です。

JAバンクのATMが併設されていますので、お金を引き出したい時にも便利なお店ですよ。

【Aコープたらま店の基本情報】

住所:多良間村字塩川158

営業時間:9:00〜18:00(土日は定休日)

電話番号:0980-79-2339

URL:https://www.ja-okinawa.or.jp/store/detail.php?id=501

 

 中央スーパー

中央スーパーは先に紹介しましたAコープたらまの向かいにある、昔ながらの商店のような雰囲気のスーパーマーケットです。

Aコープたらまは土日が定休日でお休みなので、年中無休の中央スーパーは貴重な存在です。オリオンビールやおつまみを買うなら中央スーパーがおすすめですよ。

釣り具やビーチサンダル、農器具などの日用品も揃いますので、足りないものがある時にはまずは覗いてみて欲しいお店です。

【中央スーパーの基本情報】

住所:宮古郡多良間村塩川113

営業時間:9:30〜20:00

電話番号: 0980-79-2850

URL:-

 

多良間村の求人状況

多良間村に移住を考えた時、一番気になるのが「仕事」ではないでしょうか。理想の離島生活を送るためには、多良間村に自分に合った仕事があるかどうかは重要なポイントですね。

本章では多良間市の求人数や募集の多い仕事、給料の相場を紹介します

 

全体的な求人数と多い仕事

ハローワークでは多良間村の求人数は1件あり、大手求人サイトindeedでは16件ありました。(2023年12月現在)

多良間市では農業・畜産業・漁業が主な産業であり、観光産業に対する取り組みがありません。観光関連の求人が少ないことが多良間市全体の求人数が少ない要因のひとつだと言えます。

ハローワークで募集されていたのは、「宮古製糖株式会社」の黒砂糖製造業のお仕事です。12月中旬から3月末までの期間従業員の募集で、多良間村で個室の宿舎が用意されています。

県外からの応募の場合、面接は電話で行われますので、全国からの応募が可能です。都会で働くよりも大自然の中で身体を動かす仕事がしたい人にオススメです。

その他には、役場、空港、幼稚園、保育所、民宿、牧場などの仕事も募集されることがあるようです。

給料の相場

ハローワーク求人情報仕事リサーチによりますと、多良間村の平均年収は約280万円です。国税庁が発表した全国の平均年収が約460万円ですので、その差は約180万円です。

このことから、多良間村の給料は平均より低いことがわかります。

参考元:沖縄県 多良間村の平均年収・所得と給料水準 (2023年最新データ) | ハローワーク求人検索のシゴトリサーチ

1 平均給与|国税庁

 

多良間村のビーチ一覧

多良間村では、自然のままの海岸が残されています。ビーチではシュノーケルやダイビングなどのマリンスポーツを楽しんだり、家族で海水浴や釣りを楽しんだりと、多良間村のビーチは魅力がいっぱいです。

その中からおすすめのビーチを2つ紹介します。

 ふるさと海浜公園前のビーチ

ふるさと海浜公園に隣接されたビーチです。

多良間村のビーチは自然のままの姿で残されており、整備されていないことが多いのですが、ふるさと海浜公園前のビーチは、トイレ、シャワー、休憩所、バーベキュー台があるので家族連れに人気があります。

ただし、監視員はいませんので安全には十分に注意してください。島の診療所は一つですし、十分な対応ができないこともあります。

白い砂浜と透明な海がどこまでも広がる遠浅の海で、その先には水納島を望むことができます。

画像引用元:絶対おすすめ!観光スポット|多良間村

【ふる里海浜公園の基本情報】

住所:沖縄県宮古郡多良間村仲筋

アクセス:多良間空港から車で6分

URL:-

 

三ツ瀬公園

多良間村の東海岸側にあるビーチです。波に浸食された個性的な形の岩が点在しており、その景色はとても印象的です。

キレイに整備されていますが、設備はベンチがおいてある程度で、トイレはありません。

遠浅ですので潮遊びに最適です。シーグラスがたくさん落ちているのでお子さんと一緒に集めるのもいいですね。

人影はあまりなく静かなビーチですので、のんびりと海を眺めて過ごすのにオススメです。

画像引用元:絶対おすすめ!観光スポット|多良間村

 

【三ツ瀬公園の基本情報】

住所:沖縄県宮古郡多良間村塩川

アクセス:多良間空港から車で14分

URL:-

 

多良間村の観光スポット一覧

多良間村に行ったら絶対に見ておきたい、おすすめの観光スポットを4つ紹介します。

 

八重山遠見台公園

多良間村の高台にある八重山遠見台公園。琉球王朝時代の17世紀頃に、八重山遠への進貢船(しんこうせん)の航海状況や異国船の到来を監視するために造られた石積みの遠見台跡があります。

多良間島の中で最も標高の高い地点に、多良間島を360度見渡せる展望台があり、天気がよければ水納島はもちろん、石垣島などの八重山諸島が見ることができます。展望台にはベンチがあるので、休憩しながら絶景を楽しんでみてください。

進貢船(しんこうせん)とは・・・

対中国交易・使節を派遣するために使われていた琉球王国の官船

画像引用元:絶対おすすめ!観光スポット|多良間村

【八重山遠見台公園の基本情報】

住所:宮古郡多良間村仲筋

営業時間:24時間

料金:無料

アクセス:多良間空港から車で15分

駐車場:有り(無料)

電話番号:0980-79-2260(多良間村観光振興課)

URL:-

 

ふるさと民俗学習館

多良間市の歴史や文化を知るなら、ふるさと民俗学習館は必見です。

多良間村の伝統的行事「豊年祭」・「八月踊り」の衣装や台本、かつての多良間村で実際に使われていた農具や漁具、生活用具などが展示されています。

その他にも多良間島の生物や植物、歴史といった多良間村全体を学ぶことができるので、多良間村に行かれた際は一度立ち寄ってみてください。

画像引用元:絶対おすすめ!観光スポット|多良間村

【ふるさと民俗学習館の基本情報】

住所:宮古郡多良間村仲筋1098−1

営業時間:9:00~17:00(毎週月曜日・国民の祝祭日・慰霊の日・年末年始は休館)

料金:高校生以上200円

小中学生100円

アクセス:多良間空港から車で15分

駐車場:有り(無料10台)

電話番号:0980-79-2223

URL:-

 

 塩川御嶽

多良間村の集落東側に塩川御嶽(しゆがーうたき)があります。

昔、塩川村に住んでいた百姓が、飛んできた霊石2個がこの地に鎮まったのを見て塩川御嶽を建てたと言われています。この「御嶽(うたき)」とは神を祀った沖縄の聖地のことです。

塩川御嶽へと続く道には約650mのフクギの木が並んでいます。平地で台風の影響を受けやすい多良間村を守る防風林として植栽されました。650mと少し距離がありますが、参道は気持ちの良い風が吹き抜けてくるので、快適な散歩を楽しめますよ。

パワースポットに興味がある方はぜひ行ってみてくださいね。

画像引用元:絶対おすすめ!観光スポット|多良間村

【塩川御嶽の基本情報】

住所:宮古郡多良間村塩川

営業時間:24時間

料金:無料

アクセス:多良間空港から車で10分

駐車場:なし

電話番号:0980-79-2260(多良間村観光振興課)

URL:-

 

多良間村のカフェ・コワーキングスペース一覧

多良間村でワーケーションをするなら、コワーキングスペースがあると便利ですよね。

多良間村にも2022年、新たにコワーキングスペース「TARAMAワーキングスペース(すまむぬたらま)」が誕生しました。現在は多良間村でのコワーキングスペースはこの1か所だけです。

ここでは多良間村にあるカフェ・コワーキングスペース「TARAMAワーキングスペース(すまむぬたらま)」を紹介します。

TARAMAワーキングスペース(すまむぬたらま)

多良間村ふしゃぬふ観光協会が運営している、Wi-Fi完備のコワーキングスペースです。併設されている「すまむぬたらま」では多良間村の特産品や工芸品の販売や軽食喫茶メニューの提供を行っています。

利用料がかなりリーズナブルで、1Fのオープン席とブース席ならすまむぬたらま内での商品購入や軽食などのワンオーダーで利用できます。

窓の外に広がるサトウキビ畑を眺めながらの、贅沢なワーケーションを体験してみてくださいね。

画像引用元:地域振興拠点施設|多良間観光ガイド|多良間村

【TARAMAワーキングスペース(すまむぬたらま)】

住所:宮古郡多良間村塩川445-1

営業時間:10時~18時(水曜日定休)

料金:1Fオープン席・ブース席:すむぬむたらま店内の商品購入や軽食喫茶メニ  ューのワンオーダー制

2F多目的研修室:1時間500円(空調使用時は1,000円)

電話番号:0980-79-2828

URL:https://kyodomarine.wixsite.com/tarama2

 

多良間村のお祭り、イベント、花火は?

多良間村は伝統文化の継承に力を入れており、年中行事が沢山あります。特に「スツウプナカ」「八月踊り」が有名で、八月踊りは国の重要無形文化財です。

本章では多良間村で開催されるお祭りやイベントを3つ紹介します。

 

スツウプナカ

スツウプナカは、豊年の感謝と祈願を主とした祭りです。八月踊りと並んで島の2大行事の一つで、毎年旧暦5月におこなわれます。

旧正月後初めの「みずのとみ」の日にプシヤ座での予算会(ティパズミウガン、手始めの御願)が持たれ、予算会から60日後の「みずのえたつ」「みずのとみ」の日に祭りが行われます。

祭場は字仲筋と字塩川が更に二つに分かれて行われ、ナガシガー(長瀬川)、フダヤー(札屋)、パイドニ(南宗根)、アレーキ(新池)の四ケ所です。

祭り当日は村長や集落の代表などがナガシガーに集まり「ニィリ」と呼ばれる多良間島の神歌を歌い、「ヤッカ、ヤッカ」の囃子が島中に響き渡ります。

画像引用元:スツウプナカ|史跡・文化財|多良間村

【スツウプナカ 基本情報】

開催時期:2023年6月4日(日)

開催場所:ナガシガー、フダヤー、パイドニ、アレーキ

電話番号:0980-79-2260(多良間村観光振興課)

URL:https://www.vill.tarama.okinawa.jp/about/shiseki_bunkazai/sutupunaka/

 

八月踊り

「八月踊り」は国の無形重要文化財に指定されている、島の一番大きな行事です。五穀豊穣の感謝と祈願の儀式であり、「八月御願(パチュガツウガン)」とも呼ばれます。

旧暦8月8日から3日間にわたって行われ、期間中は島内外から訪れる多くの観客でにぎわいます。多良間の八月踊りは、多良間島で創作された獅子舞や棒踊りなどの「民族踊り」と、本島からもたらされた「古典踊り」と「組踊り」です。 1日目は仲筋集落、2日目は塩川集落、3日目は両方の集落で芸能が奉納されます。

お祭り当日は三線の音色が集落に響き、村全体が高揚感に包まれます。伝統衣装に身を包んだ多良間村の子どもたちが、とても凛々しく見どころの一つです。

画像引用元:八月踊り|歴史と文化|多良間村

【八月踊り 基本情報】

開催時期:毎年旧暦8月8日から10日

開催場所:土原ウガム゜(多良間村字仲筋)、ピィ゜トゥマタウガム゜(多良間村字塩川)

電話番号:0980-79-2828(多良間村ふしゃぬふ観光協会)

     0980-79-2260(多良間村観光振興課)

URL:https://www.vill.tarama.okinawa.jp/about/rekishi_bunka/hachigatsuodori/

 

たらま島一周マラソン

「たらま島一周マラソン」とは、「楽しく走ろう 歴史が見える島 多良間島」をテーマに多良間島を一周するマラソンイベントです。

3Km・5Km・10Km・23.75Kmの4つの中から自分に合った距離を選ぶことができ、美しい多良間村を眺めながら気持ちの良いマラソンが楽しめます。

マラソンの後に開かれる「ふれあいパーティ」では、島民と参加者が楽しめる様々な余興が披露され盛大に盛り上がります。

画像引用元:第23回一周マラソンポスター|多良間村

【たらま島一周マラソン 基本情報】

開催時期:毎年11月中旬の土曜日か日曜日

開催場所:多良間小学校グラウンド・多良間小学校体育館

参加料:一般5,000円 小中学高校3,500円

電話番号:0980-43-5531(多良間島一周マラソン事務局)

URL:https://www.vill.tarama.okinawa.jp/kankou/event/tarama_marathon/

 

多良間村がオススメな人とオススメでない人

本記事で紹介してきた多良間村の特徴やメリット・デメリットを踏まえて、多良間村がオススメな人とオススメでない人を紹介します。

オススメな人

1.観光地化されていない手つかずの大自然の中で暮らしたい人

多良間村は観光地化が進んでいないので手つかずの自然が多く残り、観光客があまりいないので大自然の中で静かに暮らしたい人にはピッタリです。

時間の流れを気にせずのんびりと過ごすことができますよ。

2.これまでの働き方や暮らしを変えたい人

多良間村への移住は、これまでの働き方や暮らしを変え、新たな発見をもたらしてくれます。満員電車での通勤、仕事や時間に追われる都会のストレスから解放され、ゆったりと流れる島時間の中で生活できることが、島移住の最大の魅力です。

身体を使った農作業や畜産業などの仕事をしてみたり、都会ではできないマリンアクテビティに挑戦してみたり、地域の伝統行事に参加してみたりと、今までの働き方や暮らしにはなかった新しいことにチャレンジができます。

3.豊かな自然と温かい地域のもとで子どもを育てたい人

観光地化されていない手つかずの自然と、地域のみんなで子どもを育てるという多良間村の気風は、子育てしやすい環境だと言えます。

都会では希薄になりつつある人と人との絆が未だ色濃く残り、地域の人たちが幼いころから子どもの名前と顔を覚え、見かけた時には声をかけてくれる、そんな村です。地域の人たちに温かく見守られながら育った子どもたちはとても明るく元気に育ちます。

小中学校の給食費無料や漢字・英語の検定費無料、週3回の無料塾などがあり、子育て支援も充実しているのも嬉しいポイントです。

オススメでない人

1.地域の行事にあまり参加したくない人

多良間村は伝統的文化の継承に力を入れている村ですので、地域の行事に参加したくない人には多良間村はオススメできません。

国の無形重要文化財に指定されている「八月踊り」や豊年の感謝と祈願のお祭り「スツウプナカ」など、年中を通してさまざまな行事が催されます。

多良間村が移住者に対して行ったアンケートでは、「地域の行事の多さ」に対して不便・不満を感じている方は40%もいました。

参照元:第2次 多良間村人口ビジョン・総合戦略

多良間村に移住するのは、近所づきあいなど地域とのつながりを積極的に持てる人でないと難しいかもしれません。

 

2.高校卒業までは子どもには親元で暮らしてほしい人

多良間村には中学校までしかありません。そのため高校進学のためには親元を離れて島外に巣立っていきます。宮古島や沖縄での寮生活をしなければいけません。

そのため、子どもに早くから親元を離れて生活させるのが不安な方は高校がある市や村を検討した方がよいでしょう。

 まとめ

本記事では、多良間村についての基本情報やメリット・デメリットを紹介しました。

多良間村は手つかずの美しい自然、のんびりとした生活、伝統的な文化など、さまざまな魅力が詰まった村です。大自然の中でのんびりと暮らしたい、地域のつながりが密接な場所で子育てをしたいという人にとって、多良間村は魅力的な移住先の一つと言えます。

移住後に後悔しないためには、理想だけでなくその地域の特性を理解し、自分の生活スタイルと合うかどうかを考えましょう。

少しでも疑問点がある場合は多良間村役所に事前に問い合わせしておくと安心ですね。多良間村役所公式ホームページは、多良間村のことがよくわかる充実した内容となっていますので、興味がある人は一度見てみてください。

【多良間村役場の基本情報】

住所:宮古郡多良間村字仲筋99-2

開庁時間:8時30分から17時まで(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

電話番号:0980-79-2011

URL:https://www.vill.tarama.okinawa.jp/