沖縄移住においては50代の移住者の割合がとても多いことが特徴です。
50代で沖縄移住する人の多くは、ある程度資金があり早期リタイヤされた方です。沖縄で仕事はせずに、貯金や株式の配当や家賃収入などで生活できる方や、経営者の方などがいます。
一方で、まだ働く必要はあるけども沖縄に移住したい50代の方もいます。今回の記事では、それらの方のために
- 50代でも再就職できるもの?
- 転職に成功した人はどんな人?
- 50代なりの収入は稼げるの?
など、50代での沖縄移住における仕事に焦点を当て、沖縄の50代の転職事情や賃金などの基本情報から、転職に有利になる強みまでをわかりやすく解説します。
また、もう少し収入がほしい方への対応策や、年齢問わず沖縄で採用されやすい仕事についても紹介しているため必見です。
50代で沖縄での転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
50代で沖縄移住した人の仕事は?転職成功例を解説
50代で沖縄に移住して転職に成功している方は、どんな仕事をしているのでしょうか。
- 経営者として
- 国家資格を活かして
- アルバイトとして
沖縄移住に成功している方の仕事はさまざまです。ここではタイプの異なる転職成功例を要因とともにお伝えします。
転職成功例①:ペンションの経営者
はじめに紹介する転職成功例は、沖縄でペンションの経営をする50代のご夫婦についてです。
【 成功の要因 】
- 十分な資産がある
オーナーは沖縄への移住に向けて、ペンションを新築しようと自ら設計図を作成しました。その後のペンションの建築にあたっても、移住前に県外から電話やメールで遠隔指示をされ、理想通りのペンションを完成させました。
沖縄に移住した現在はご夫婦仲良くペンション経営をしながら、のんびり沖縄ライフを満喫されています。
参考:リラックスおきなわ
転職成功例②:ベテラン保育士
次に紹介する転職成功例は、沖縄で保育士として働く50代の女性についてです。
【 成功の要因 】
- ベテランの経験がある
- 国家資格がある
こちらの女性は、もともと沖縄移住は定年を迎えてからの予定でしたが、沖縄で再就職が決まったため、予定を早めて50代で沖縄移住を決めました。50代は再就職が難しい年齢ですが、保育士としてのベテランの経験と国家資格を活かすことで、年齢のハードルが下がったといいます。
福岡から単身で移住されていますが、沖縄の雇用については給料面で厳しさを感じるそうです。それでも沖縄が好きな気持ちや職場環境の良さもあり、前向きに移住生活を送っています。
参考:YouTube「50代女性が単身沖縄移住!仕事のことや人間関係について深掘りします!」
転職成功例③:ホテルのアルバイト
次に紹介する転職成功例は、沖縄のホテルでアルバイトとして働く50代のご夫婦についてです。
【 成功の要因 】
- 見栄のない堅実性がある
こちらのご夫婦は早期退職をして沖縄移住を実現されました。お仕事はホテルの客室係で、アルバイトとして働いています。
生活はお給料の16万円(税込み)ほどでやりくりができるそうで、退職金を使うことなく沖縄移住2年目を迎えています。
沖縄の50代の求人と転職事情、正社員は厳しいかも・・・
正直、50代で沖縄に移住して転職するのは厳しいです。
実際、厚生労働省の公表する「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、50~54歳の年齢階級別転職入職率は、男性は5.1%、女性は9.6%にとどまり、50代の転職の難しさがわかります。
さらに、同条件での正社員の割合を見ると、男性は4.5%、女性は8.2%と非常に低い水準であり、50代になってから正社員として転職することへの厳しい現実が示されています。
ですが、沖縄移住したい50代の方が希望を持てるために、どうやったら仕事が見つかりそうか?移住できそうか?の視点で、沖縄の求人・転職事情について解説します。
沖縄の求人と雇用形態
リゾート地として人気の沖縄は、観光地を中心に多くの求人がみられます。そのほとんどがサービス業や、外食産業といった第3産業であり、全体の8割を占めています。
そして、多くの求人はパートやアルバイトなどの非正規雇用で、正社員としての募集は少ないです。
正社員として働くのは狭き門ですが、これらの業種で雇用形態にこだわらなければ、仕事が見つかる可能性は高いです。
沖縄の求人や就職事情について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
>>>沖縄には仕事がないって本当?就職事情と収入のリアルを解説!
沖縄の賃金は全国最低水準
国税庁の公表する「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、50〜54歳の平均年収は537万円でした。
沖縄県の平均年収は低く、厚生労働省の公表するデーターをみると、平均収入は250.8万円です。これは沖縄の賃金水準の低さにあわせ、パートやアルバイトといった雇用形態によるものと考えられています。
参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査(都道府県別にみた賃金)」
【50代にもチャンスあり!】沖縄で採用されやすい求人
50代で沖縄に移住して転職するのは厳しいことがわかったところで、50代になってもまだ働かなければいけないけれど、それでも沖縄に移住したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、50代の方にも再就職のチャンスのある「沖縄だからこそ」の仕事を紹介します。どちらも50代でも採用されやすく、英語を話せたりお話が得意な方にチャンスのある求人です。
- 英語を使う仕事
- コールセンター
英語を使う仕事
沖縄では英語を使う仕事が数多くあります。
沖縄には米軍基地があるため外国人が多く、英語が話せると年齢問わず採用されやすいです。米軍基地内だけでなく、街中のレストランなどでも求人があるため、英語力のある方は挑戦してみてください。
コールセンター
沖縄ではコールセンターの仕事も多いです。
賃金が最低水準である沖縄には、コスト削減のため企業のコールセンターが置かれる傾向にあります。業務内容は電話の受け答えと特別なスキルも必要ないことから、50代の女性でも比較的採用されやすいといわれています。
50代の沖縄移住で正社員に転職できる人
沖縄移住における50代の厳しい雇用環境をお伝えしました。ここからは、50代でも沖縄移住して正社員への転職の成功可能性が高い人について解説します。
- 専門性・キャリア
- 国家資格
50代でも沖縄での転職に成功できる強みを2つのキーワードとともにお話します。
転職の強み①:専門性・キャリアを活かして再就職できる人
50代の再就職では、それまでの専門性やキャリアを活かした転職を視野に入れることが成功の鍵です。会社員で得た経験を活かすことができれば、経験者としての再就職への道が開けます。
具体的には、調理師としてのベテランの経験があれば、沖縄のリゾートホテルに転職ができます。また、IT分野でのキャリアや専門性があれば、システムエンジニアとして企業に再就職できますし、起業して経営者になる選択肢もあります。
転職の強み②:福祉系の国家資格のある人
2つめの転職の強みは、福祉系の国家資格です。
超高齢化社会を迎えた沖縄では、より多くの介護士や看護師が必要とされています。また、待機児童を解消すべく保育士の求人も多数みられるため、比較的年齢問わず再就職に有利な資格です。
具体的には、医療資格を活かせば介護施設や病院に有利に転職できます。また、保育士の資格があれば、沖縄は自治体ごとに給付金や移住支援移住支援などもあるため、再就職だけでなく沖縄移住もしやすくなるでしょう。
【50代の沖縄移住】低収入をカバーする方法
50代で沖縄に移住して仕事を探したいけれど、専門性、キャリア、国家資格などがない場合には正直収入が厳しいということはここまでで分かったと思います。
ここでは、そんな場合に低収入をカバーする方法をお伝えします。
対策①:共働き
はじめに紹介する対策は共働きです。
夫婦2人で働けば収入は2倍になります。先ほど沖縄県の平均収入は250.8万円と解説しましたが、単純計算をすると夫婦分合わせた世帯年収は500万円ほどになります。
共働きをすることで、月々の夫婦二人分の生活費を確保できますよ。
対策②:副業
次にお伝えする対策は副業です。
本業による収入だけでなく、副業をすることで収入アップをする方法です。パートで短時間働きに出たり、あるいはインターネットが繋がっていればリモートで副業を始められます。
スキルアップも兼ねて、副業に挑戦してみてはいかがでしょうか。
対策③:家賃収入
さいごに紹介する対策は家賃収入です。
もし沖縄移住前に住んでいる持ち家があるのであれば、賃貸として貸し出すことで家賃収入を得られます。
安定した家賃収入が入ってくることは、大きなメリットではないでしょうか。
まとめ
今回は50代の沖縄移住における就職事情について解説しました。
50代でも沖縄での転職には、専門性や経験、福祉系の国家資格が有利となることをお伝えしました。また、低賃金を補う方法として、共働きや副業、家賃収入による収入アップの対策ができることも紹介しました。
そして、50代でも採用される確率が高い仕事として、英語を使う仕事やコールセンターでの仕事も紹介しました。
50代で沖縄移住にあたり再就職について気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。